教育・子育て
朝日新聞社

待機児童はなぜなくならないのか 少子化なのになぜ?の疑問

初出:朝日新聞2017年11月1日〜18日
WEB新書発売:2017年12月7日
朝日新聞

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認可保育園に入れない待機児童が、いつまでたってもいなくなりません。少子化なのになぜなのでしょうか。その背景や国の対策を中心に全9章でお伝えします。

◇第1章 働く女性増え、高まる需要
◇第2章 「保活」って、どんなことをしているの?
◇第3章 カウントされない子どももいるの?
◇第4章 幼稚園をもっと活用できないの?
◇第5章 企業主導型の保育所、切り札になるの?
◇第6章 保育士、なぜ足りないの?
◇第7章 保育園の基準緩和、何が問題なの?
◇第8章 保育園や幼稚園、無料になるの?
◇第9章 受け皿整備に企業からお金?


第1章 働く女性増え、高まる需要

 衆院選の投開票日だった2017年10月22日。東京都中野区の小学校教師の女性(38)は、子ども2人を夫に任せて投票所に向かった。各党がこぞって公約に「待機児童ゼロ」を掲げたが、「いっこうに解決しない。国が何を言ってもすぐに状況は変わらないのでは」。ほかの政策で投票先を選んだ。
 2歳の長女は昨年から待機児童だ。申し込める認可園10カ所はすべて2年連続で落ちた。8年前、長男(10)の時は難なく入れたが、地域にマンションが林立して子育て世帯が増加。「当時より厳しさが増している」という。
 長女は認可外園に入れたが、園庭はなく同じ年齢の子も少ない。来春に仕事を辞めて幼稚園に移すべきか悩んでいたところ、近くに新しい認可の小規模保育所ができ、11月から移る。原則0〜2歳児を預かる施設で、来春に改めて別の施設に移る必要がある。それでもこの施設に入るのは、自治体が認可園入園の優先順位を決める際の点数が増え、入りやすくなることに期待しているためだ。
 全国の待機児童は4月1日時点で2万6081人いて、3年連続で増えた。問題は20年以上前から認識されてきたものの、高齢化が進む中で政策の優先順位は低い状態が続いた。2000年代に入るとようやく、各政権が解消をスローガンに掲げるようになる・・・

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待機児童はなぜなくならないのか 少子化なのになぜ?の疑問
108円(税込)

認可保育園に入れない待機児童が、いつまでたってもいなくなりません。少子化なのになぜなのでしょうか。その背景や国の対策を中心に全9章でお伝えします。(2017年11月1日〜18日、9800字)

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