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朝日新聞社

性犯罪厳罰化で何が変わったか 110年ぶりの刑法抜本改正

初出:朝日新聞2017年9月20日〜23日
WEB新書発売:2017年12月21日
朝日新聞

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性犯罪についての刑法の規定が2017年7月、改正されました。明治時代に現行刑法が制定されて以来110年ぶり。何が性犯罪として処罰されるのか。改正のポイントと、今後の課題を4章にわたり紹介します。

◇第1章 性別限定せず、非親告罪に
◇第2章 親などから被害を受けた場合は?
◇第3章 「暴行・脅迫」は高いハードル?
◇第4章 性暴力をなくすため、どんな試みが?


第1章 性別限定せず、非親告罪に

 2017年7月13日に改正刑法が施行され、「強姦(ごうかん)罪」は「強制性交罪」に改められた。施行日以降に起きた事件に新しい罪名が適用されている。名前が変わっただけではない。強姦罪は女性を姦淫(かんいん)した場合に限られたが、強制性交罪は、被害者の性別を限定せず、性交類似行為まで対象を広げた。男性が被害にあった場合など、これまで強制わいせつ罪で裁かれていた行為の一部が、より重い罪に問われるようになった。さらに「監護者性交罪」「監護者わいせつ罪」という、親など、子どもを「監護する者」が加害者となった場合の処罰規定が新設された。
 また、性犯罪はすべて非親告罪になった。これまで、性犯罪の多くは被害届だけでは足りず、被害者の「告訴」がないと起訴できない「親告罪」だった。
 これまでは、10歳の少女が母親の交際相手を告訴した強制わいせつ事件で「10歳の告訴能力」が公判で疑問視されたり、知的障害のある被害者の告訴能力が疑問視されたりして、判決で公訴が棄却されたことがあった。これからは、告訴能力の問題で門前払いされることはなくなる・・・

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性犯罪厳罰化で何が変わったか 110年ぶりの刑法抜本改正
216円(税込)

性犯罪についての刑法の規定が2017年7月、改正されました。明治時代に現行刑法が制定されて以来110年ぶり。何が性犯罪として処罰されるのか。改正のポイントと、今後の課題を4章にわたり紹介します。(2017年9月20日〜23日、5200字)

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