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文化・芸能
朝日新聞社

好みの日本酒と出合う法 ジャーナリスト山同敦子さんに聞く

初出:2017年9月9日〜10月14日
WEB新書発売:2018年3月1日
朝日新聞

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 最近、若者や女性のファンが増えている日本酒。年々輸出額が伸び海外でも人気が高まる。でもまだそのおいしさを知らないというあなたのため、日本酒に関する数多くの著作があるジャーナリストの山同敦子さんに自分好みの美酒と出合う方法を聞いた。

◇第1章 東はあっさり、西は濃厚熟成
◇第2章 「ジャケ買い」をしてみる
◇第3章 トレンドは甘口、ほどよい酸
◇第4章 時代を切り開く造り手に注目
◇第5章 普段飲む酒を参考にしてみる
◇第6章 合わせる料理幅広く


第1章 東はあっさり、西は濃厚熟成

 日本酒というと「べたべた甘い」「アルコール臭い」などの印象を抱く人もいる。以前は糖類や大量のアルコールなどが添加され、流通段階の管理の悪さもあり、実際にこうした酒が少なくなかった。
 しかし現在は醸造技術の発展で全体の酒質が向上。貯蔵や流通での温度管理も整っており「今は歴史上最もおいしく手軽に日本酒を味わえる時代です」と山同さんは話す。
 多様な個性の上質な酒を楽しむなら、特定名称酒を選びたい。原料と精米歩合が国税庁の定める要件を満たす酒で全8種類。ラベルで見分けるなら「純米」「吟醸」「本醸造」のいずれかの語句があるものを選べば間違いない。
 「外れを引く確率は少ないので、どれでもまずは1本味わってみましょう」と山同さん。例えば自分のふるさと、父母の出身地など、自分に関わりのある土地のものを。
 全体としては東西で味わいに大きな違いがある。東北や北陸で育つ酒米は五百万石や美山錦など、わせで淡い味が特徴。こうした米から作る東日本の酒はあっさりときれいなタイプが多い。あまり熟成させないで飲む傾向もある・・・

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