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朝日新聞社

憲法ってなあに? 国家からの自由・国家への自由・国家による自由…

初出:2018年2月7日〜17日
WEB新書発売:2018年3月8日
朝日新聞

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 国政のテーマとして、憲法改正が話題になることが増えた。改憲を基本方針とする自民党は、憲法の規範性を重視し、憲法は国家や国民の「あるべき形」を語るもの、といったイメージがあるようだ。一方、学校で学ぶ憲法は、権力から国民を守る防波堤といった色合いが強い。それは近代ヨーロッパを中心にした考え方に過ぎない、とも言える。確かにそうかも知れないが、それを言うと「近代」に関する制度の多くがそうなってしまう。「憲法」とは一体何だろう。基本からおさらいしてみた。

◇第1章 安倍首相「改憲は党是」
◇第2章 「最高法規」に反する法律、つくれないの?
◇第3章 「立憲主義」ってなに?
◇第4章 各章に何が書かれているの?
◇第5章 国民主権・基本的人権の尊重って?
◇第6章 9条と自衛隊の関係、どうなっているの?
◇第7章 憲法は押しつけられたの?
◇第8章 なぜ改正されなかったの?


第1章 安倍首相「改憲は党是」

 ことしの政治の最大のテーマは、憲法改正だといわれます。私たちは近い将来、賛成か反対か、改憲案への意思表示を国民投票で迫られることになるかもしれません。そもそも憲法とは何か。何が書いてあるのか。憲法の「基本のき」を全8回でおさらいします。

 ここ数年、憲法改正の議論が盛んになった直接のきっかけは、改憲を悲願とする安倍晋三氏が首相になったことだ。
 首相は今国会がはじまった1月22日も、「わが党は結党以来、憲法改正を『党是』(政党の根本方針)としてかかげ、長い間、議論を重ねてきた。いよいよ実現するときを迎えている」と決意を語った。
 ただし、首相の言い方は、少し大げさだ。
 政界で、憲法改正はどのように論じられてきたのだろうか。
 1955年に生まれた自民党は、綱領の下にある政綱で「現行憲法の自主的改正」とうたった。これが「党是」といわれるゆえんだが、つねに前面に押し出してきたわけではない・・・

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