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朝日新聞出版

島田紳助「黒いメール」から浮かび上がる「面々」

初出:2011年9月12日号
WEB新書発売:2011年9月16日
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島田紳助「黒いメール」から浮かび上がる「面々」


 暴力団関係者との親密な交際を理由に引退宣言した島田紳助。
 引き金となった「黒いメール」を解読すると、ほかにも様々な人物の影が見える。分析から浮かび上がった交友関係とは。

◇携帯登録 名前600人
◇住専事件の主役登場
◇不動産ビジネスで?
◇「警察ムカツキますね」
◇チケットの融通も
◇芸能界一掃の序章か
◇吉本興業側が関係を説明
 「不動産で便宜の形跡ない」




 島田紳助の引退発表から2週間。テレビ局と吉本興業は、紳助が務めていた週6本のレギュラー番組の司会を次々と後輩芸人に差し替えている。中には代役が紳助時代よりも、高視聴率をとった番組もある。すべては、ひとまず彼一人を葬り去ることで、事態を収束させる方向に動いている。
 だが、今回の引退劇で紳助の番組に長年親しんできた視聴者には、なんとも言えないわだかまりも残ったはずだ。「この程度で」辞めるといった紳助本人と吉本興業の記者会見からは、「黒い交際」の具体的な内容はほとんど何もわからなかった。

携帯登録 名前600人

 本誌は吉本興業が「問題」とした、紳助と元ボクサーで恐喝事件で上告中の渡辺二郎がやりとりしたメールの全文を入手。紳助の裏の顔と、そして今突然問題が噴出した背景をさぐった。
 まず、吉本興業の会見や捜査関係者の情報からこれまでの経緯をたどろう。
 紳助は、十数年前に関西テレビ制作のバラエティー番組での発言をめぐり、右翼団体が同局などに街宣車をまわしトラブルとなった際、かねて友人だった渡辺に相談し、山口組幹部とのパイプをもったという。渡辺は、殺人事件に関連する銃刀法違反容疑で、暴力団関係者とともに逮捕され、2000年に実刑が確定、服役した。出所後、ビデオ映画に出演するなど芸能界に復帰するが、07年に再びタレントの羽賀研二とともに逮捕され恐喝未遂罪で起訴された。この事件は大阪地裁でいったん無罪となるが、今年6月、大阪高裁が2人に実刑判決を下し、現在、最高裁に上告中だ。
 吉本興業へは今年8月13日、外部から情報提供があった。それは、紳助が渡辺とやりとりしたメールで、暴力団との交際について触れられており、コンプライアンス上、大きな問題があった。このため、コンプライアンス推進委員会の弁護士とともに、本人に内容を確認。事実関係を認めたため、その場で引退が決まった。今回、吉本興業に持ち込まれたメールというのは渡辺が07年に再び逮捕された際、押収された携帯電話から解析されたものだ。大阪府警では渡辺を山口組の2次団体である極心連合会の「特別相談役」と認定しているが、捜査関係者によると、渡辺の携帯電話には、紳助のほか、大阪で大物とされる複数の芸能人、ボクシング、K―1など格闘技関係者、落選中の自民党衆院議員、果ては地上げ屋から総会屋、入れ墨師、暴力団幹部にいたるまで、600件を超える登録があり、幅広い人脈がうかがわれたという。
 吉本興業を震撼させた渡辺と紳助のメール。最初に紳助が渡辺にメールを送ったのは、05年6月9日だった。
 この日、渡辺のアドレスを聞いたらしい紳助はこうメールしている・・・

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