都心部に大量供給される新築物件は、好調にテナントを集める。だがその裏で、「空室ドミノ」が進み、東京でも大阪でも、勝ち残れる街は限られてくる。郊外へと膨張してきた「東京」が収縮期に入った――。
◇「超一極集中」で縮む東京
◇超一極集中の「勝ち組」は
いま東京駅から丸の内、大手町へと歩くと、そこかしこから工事の音が聞こえてくる。東京駅のすぐ目の前では「JPタワー」が間もなく竣工し、大手町には来年以降の完成を待つビルの工事現場が点在している。
今年、東京23区内に供給される予定の主なオフィスビルの延べ床面積は合計200万平方メートルにも達すると言われ、その4分の1あまりが東京駅西側一帯に集中する。西に目を転じると、渋谷区で大型商業ビル「渋谷ヒカリエ」が4月に、東は墨田区で「東京スカイツリー」を核とした複合施設が5月に、それぞれ開業を控えている――。
東京に何が起きているのか。
「これまで機能を郊外に分散させてきた東京が、縮退に転じたのです。エネルギーや経済の効率化、環境への配慮からあらゆる機能を集中させて、都市をコンパクトにしようというのが世界的な流れ。東京も民間企業が描くそれぞれの戦略によって、結果的にコンパクトシティーへの流れが作られたと言えます」
◎環7内側に収縮
そんな縮む東京像を語るのは、東京都市大学の涌井史郎教授。「東京」は環状7号線より内側の地域へと収縮していき、かつての東京市(現23区)よりも小さな地域へと人も都市機能も集積していくと言うのだ・・・
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都心部に大量供給される新築物件は、好調にテナントを集める。だがその裏で、「空室ドミノ」が進み、東京でも大阪でも、勝ち残れる街は限られてくる。郊外へと膨張してきた「東京」が収縮期に入った――。[掲載]AERA(2012年3月26日号、4900字)
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