高学歴、高収入な女性ほど、容姿に自信を持っている。
身も蓋もないが、仕事や就職でやっぱり容姿は影響している。
だったら「戦略的容姿」で勝ち抜け。
「容姿端麗な方でないと、大手企業の広報職には採用されませんよ」
ゲーム会社で企業広報を務める女性(35)は現在の会社に転職する際、人材紹介会社の担当者から打ち明けられた。メディアに露出する機会も多いから、ユーザーから憧れられるような容姿でないと、と言われた。
「美人広報の顔を拝みに、男性記者がわざわざ記者会見に足を運ぶ例もあり、企業もその効果をわかっている。ある新興IT企業の広報などは、顔で採用しているんじゃないかというくらい。蓮舫さんのような真っ白なジャケットを着るなど、自分の容姿を意識的にアピールする広報もいますね」
そう話す彼女だって170センチを超える長身で、山本(現・中西)モナ似の美人顔。笑うたびに、大人になって矯正したという歯並びが白く輝く。自分の容姿が採用や仕事でプラスに働いた面はあると自覚している。
新卒で入った通信企業ではいきなりショールームに配属された。裏方に回された30代の先輩に代わって、どんどん仕事を任された。明るい色のジャケットを着て笑顔で営業するだけで、面白いように売り上げは伸び、1年でトップの成績を上げた。
◎第4の個人資産
英国の社会学者キャサリン・ハキムは、個人の外見上の魅力やセックスアピールを「エロティック・キャピタル」と名づけ、同名の著書のなかで不動産、資格、人脈などに続く 「第4の資産」として、人生を豊かにする重要な個人資産と位置づけた。
是非はともかく、容姿は昇進や営業、就職、転職でどれだけ結果に影響するのか――。アエラでは、20代から40代の働く女性や学生300人に容姿と仕事の関係について調査した。
「自分の容姿に自信がありますか」という問いには、7割以上が「自信がない(どちらかというとない、を含む)」と答えた(次のグラフ)。やまとなでしこらしい謙虚な回答だ。だが、属性別に見ると、学歴や職種で差が出るのだ。学歴が高いほど「自信あり」と答える割合が高く、なかでも「大学・大学院卒以上」は57・1%。「高卒」の15・8%、「短大・専門学校卒」の32%を大きく上回る。
また、総合職や管理職の会社員(教員・公務員、医師・弁護士などの専門職を含む)では半数近くが「自信あり」と答えているのに対し、一般職・準総合職では26・2%、派遣社員では29・2%しかいない。年収600万円以上の層では3割以上が「自信あり」。いわゆるキャリア女性ほど、容姿に対する自己肯定感が高い。
「仕事上、容姿で得したことと、損したことはどちらが多いか」という問いにも、高収入で専門的な職業についている女性のほうが「得したことが多い」と回答。実力で勝負できると思われる立場の女性のほうが、「すぐに顔を覚えてもらえた」「いい評価をもらえた」「志望企業に入社できた」などと、容姿のよさが仕事上の成功につながっていると認識している。
◎「ワンフロア上」の服
意外だったのは、会社員に比べてプレゼンの機会や転職などが少ない公務員や教員で、「容姿で得した」と答えた人が70%と多いことだ。「きれいな格好をしていないと、女子児童が言うことをきいてくれない」(小学校教員、35歳)という。
外資系IT企業でコンサルタントとして働いていた43歳の女性は、「容姿も実力のうち」だと言い切る。常に自分の容姿や服装について、戦略的な意識を持っていた。ラフな洋服も許される社風だったが、20代の内勤時代でも、いつ接待や会合に呼ばれてもいいように、「丸の内OLっぽい」きちんとした服装を心がけていた。用事を頼まれやすいように、テキパキ見えるパンツスーツも愛用した。次第にマーケティングなども任されるようになり、30代で年収約1500万円を稼ぐようになってからは、「政府要人にいきなり会っても気後れしない、格上感のあるフォーマル」を心がけた・・・
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高学歴、高収入な女性ほど、容姿に自信を持っている。身も蓋もないが、仕事や就職でやっぱり容姿は影響している。だったら「戦略的容姿」で勝ち抜けろ。特集「女は見た目で仕事も就職も」から。[掲載]AERA(2012年4月23日号、5200字)
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