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朝日新聞出版

「女性話法」に勝てる男性はいない 平穏な男女関係を築く7つの対処法

初出:2012年12月17日、2013年1月14日号
WEB新書発売:2013年1月18日
AERA

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 「今日の服可愛いねって何? 前からこの服持ってますけど!」「5年前の結婚記念日に、あなたこういったじゃないの」。思わぬ怒りの反応にたじろぎ、記憶にない過去の発言を根拠にされ反論もできない。哲学者や心理学者、日本愛妻家協会主任調査員や全国亭主関白協会代表らの知見をもとに、多くの男性が経験する不滅の「女性話法」を解き明かし、平穏な男女関係を築くための7つの対処法を伝授。あわせて「男が嫌う男、女が嫌う女」の特徴とは何か、具体的に示す。

◇第1章 「女性話法」には男は勝てない
◇第2章 男が嫌う男、女が嫌う女


第1章 「女性話法」には男は勝てない

 2分間に1組が離婚する時代。好きあってくっついた男と女を分かつものは「話法」の違いである。そう考えれば、男女間の深い河は埋められる、越えられる。
 世界平和だって達成できる。

 妻「私、スキーに行きたい」
 夫「ああ、それいいね」
 妻「宿はどうするの?」
 夫「(いきなり何だ)え? スキー場の近くでいいんじゃない」
 妻「いいわけないでしょ、ちゃんと温泉探してよ。それから食事の内容も調べないと」
 夫「でも、スキー行くんだから食事は何でもいいでしょ」
 妻「え、なんで? いい加減な食事してスキーができなくなったらどうしてくれるのよ。前もそうだったわよね、宿なんて適当でいいって言って、すっごい食事がまずかった。刺し身がパサパサで食中毒になるんじゃないかと思ったわ」
 夫「(まだ納得してなかったのか)そうだったっけ……」
 妻「そうやって気がきかないから、あなた出世できないのよ!」
 夫「(仕事とスキーに何の関係が……)なんか、ごめんなさい」
 この会話パターンあるな……と思った方、結構いませんか? これが、記者が経験と取材に基づき導き出した「女性話法」の典型的パターン。男性は何を問いつめられているのかわからないまま、謝罪することになる(記者の個人的体験に基づく話ではありません)。

◎「反論不能」の論理展開
 車のトラブルに見舞われた女性が知人の男性に電話したものの、なぜか男性が追いつめられていく会話が、インターネット上で有名だ。おそらくは多数の男性から「あるある」との賛同を得て、数年前から流布している。これも「女性話法」だろう。

 女 「車のエンジンがかからないの……」
 男 「あらら? バッテリーかな? ライトは点く?」
 女 「昨日まではちゃんと動いてたのに。なんでいきなり動かなくなっちゃうんだろう」
 男 「トラブルって怖いよね。で、バッテリーかどうか知りたいんだけどライトは点く?」
 女 「今日は○○まで行かなきゃならないから車使えないと困るのに」
 男 「あ、えーと、、ライトは点くかな?」
 女 「何で?」
 男 「車のバッテリーが上がってるかどうか知りたいから、ライト点けてみてくれないかな?」
 女 「別にいいけど。でもバッテリー上がってたらライト点かないよね?」
 男 「いや、だから。それを知りたいからライト点けてみてほしいんだけど」
 女 「もしかしてちょっと怒ってる?」
 男 「いや別に怒ってはないけど?」
 女 「怒ってるじゃん。何で怒ってるの?」
 男 「だから怒ってないです」
 女 「何か悪いこと言いました?言ってくれれば謝りますけど?」
※インターネット上で評判の会話例を編集部で要約

 「男と女の間には 深くて暗い河がある……」(「黒の舟唄」/歌・野坂昭如、作詞・能吉利人)
 まさに歌詞の通り。原発事故をめぐって噴出した詭弁や自己弁護の論理を摘示した「東大話法」に関する本が昨年、話題を呼んだ。その表現にならえば、世の中には「女性話法」も存在する――。そう考えたくなるほど、男性は女性に口では勝てない。しかも会社ならまだしも、家庭内ではお互いの「素」が出るから、勝敗はより顕著だ。
 女性話法は本当にあるのか。「女の論理的能力は男をはるかにしのぐ」という哲学者でお茶の水女子大学名誉教授の土屋賢二氏は、エッセー「女の論法の研究」(『ソクラテスの口説き方』に収録)で、その正体を「女の論法は反論しにくい構造になっている」と喝破した。
 「一般的に男性よりも女性のほうが、結論を導くための前提条件がとても多い。そして、巧みに反論できない前提を持ち出して論理を組み立てるのです」
 反論できない前提の一つが「過去の発言」や「未来の仮定」だ。「昔あなた、こう言ったわよね」と持ち出されると、「そうだったかな……」と戸惑うしかなく、反論しづらい。
 「男性のほうが近視眼的。女性は多方面に目を配っているから、すぐに自身の結論にふさわしい適切な前提を持ち出せる・・・

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