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教育・子育て
朝日新聞出版

東大合格だけじゃないけれど 「御三家」武蔵、凋落の言い分

初出:2013年4月8日号
WEB新書発売:2013年4月12日
AERA

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 東大合格者をはじめ、数多くの人材を送り出してきた東京の私立男子校「御三家」に異変が起きている。東大合格者が10年で半減した武蔵は、入学志願者も減っている。「普通の進学校」を嫌い、効率の良い勉強だけではない教育をめざしてきたがPR不足もあってうまく伝わっているとは言い難い。麻布もまた「面倒見の良い」駒場東邦に猛追されるなど、自由な校風と教養主義を貫く2校が苦戦している。最新エリート男子校事情を紹介する。

◇男子校「御三家」の異変
◇2013年合格発表で聞きました「なぜ麻布・駒東に?」
◇東大合格者が減った?どうでもいいじゃないですか
◇校長先生より偉かった体育祭の「伝説の団長」
◇金やピンクに染めた髪、毎日が楽しくてしょうがない


男子校「御三家」の異変


 名門私立男子校が揺れている。今年、開成、麻布と並んで「御三家」と言われている武蔵中学の志願者が500人を切り、過去6年間で最低を記録した。大手進学塾SAPIXの教育情報センター本部長の広野雅明さんは「武蔵は志願者を減らすと我々は予想していました」と、内部資料を見せてくれた。中学別に志願者の偏差値がどう分布しているのか示したグラフで、それによると武蔵中学受験者でもっとも数が多いボリュームゾーンの偏差値は48だった。ちなみに開成が60、麻布と最近伸長著しい駒場東邦が56である。
 「私たちの偏差値は他塾と比べて低めなんですが、それでも武蔵のボリュームゾーンが50を切ったのは初めてのこと。偏差値60以上の受験者は我々の調査ではいません」

◎東大合格者10年で半減
 背景には昨年の東京大学合格者数がある。開成203人(現役139人)/麻布90人(51人)/駒場東邦69人(51人)と比較して、武蔵は20人(9人)。1学年の生徒数が開成の半分以下(開成が400人、武蔵が176人)なので単純比較はできないが、2003年は合格者が49人だったので、ここ10年で半減したことになる・・・

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