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朝日新聞出版

上海蟹を食べながら自転車を漕ぐ これが中国の笑いの定番

初出:2015年10月5日号
WEB新書発売:2015年10月8日
AERA

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 「ラッスンゴレライ」「ちょっとまって〜」のフレーズが教室に響き渡る。字幕付きで見ていた中国人学生180人はクスリともしなかった。日本では受ける一発ギャグは、中国では通用しない。北京で笑いを取る鉄板ネタは「大気汚染」。上海の笑いの定番会話は「そんなの上海蟹を黒酢を付けて食べながら自転車を漕ぐようなもんだろ」。日中の笑いの「差」を感じる一方、いま上海に住む日本人留学生が中国ネット界の新星として大人気になっている。おたくキャラに込めたユーモアが、ネット民たちに刺さったという。中国の笑いのツボを探った。

◇笑いは日中の国境を超える/中国人はいつ笑う?
◇激ウケしている非モテのキモさ


笑いは日中の国境を超える/中国人はいつ笑う?

 中国の笑いとは何か、というアエラ編集部からの壮大な特命を帯びて降り立った北京。
 何から取材にとりかかろうかと思案しながら筆者が乗り込んだタクシーは、北京名物の渋滞につかまった。運転手のおじさんは、こちらのイライラをよそに、どこから来たの? 仕事は何?とご機嫌に話しかけてくる。
 ホテルの駐車場で観光バスの隊列に挟まれて身動きがとれなくなった。駐車場の管理人にもにらまれる始末。急いでいるんですけど……と言いたいところだが、おじさんはあくまでマイペース。
 「いくらオレをにらんだってバスは動かないよ」
 と、すっとぼけている。
 13億人の人口を抱える中国。人々はマイペースでわが道を貫く印象が強い。日本人のように周囲との調和を考えて行動したりはしない。
 別のタクシードライバーは、客の存在などお構いなしにラジオで漫才を聞きながら大笑い。揚げ句、「な、これ面白いだろ」と同調を求めてくる。信号待ちをしていると、突然見知らぬおばさんが、「その靴どこで買ったの?」と聞いてくる、なんてこともよくある。
 日本人から見たら大爆笑だが、中国人にとっては普通ということはよくある。逆もまたしかり。日中の笑いのツボの違いは、一体何なのか・・・

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