世相・風俗
朝日新聞出版

夫の恋人と囲む食卓 常識にしばられないイマドキ婚

初出:AERA2015年10月19日号
WEB新書発売:2015年10月22日
AERA

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 出版社に勤める夫と結婚して2年。夫にはケイちゃんという22歳の恋人もいる。自宅にケイちゃんが遊びに来て3人で囲む食卓は、笑いが絶えない。3人とも恋愛を1対1の関係だととらえていない。お互いをしばらない「非独占婚」だ。デートは完全予約制、平日のメールは事務連絡のみ。同居した経験もない「トモダチ婚」。畜産業の女性は、牧草の刈り取りに信頼できるスタッフがほしいと「雇用婚」した。これまでの常識にとらわれない結婚の形をリポートする。

◇旅行感覚で家を行き来
◇一時的には半移住婚
◇2人愛すのダメですか
◇夫だって「雇えばいい」
◇結婚後に恋愛しよう


旅行感覚で家を行き来

 パートナーの自宅の冷蔵庫は開けない。キッチンに立たない。合い鍵も渡さない。デートは3日前までの完全予約制。平日のメールは「事務連絡」のみ。
 自営業のヨウコさん(46)と、IT企業に勤めるタカシさん(46)の暗黙のルールだ。出会いから5年。交際から1年。趣味のアニメや好きな食べものがぴったり合う「かけがえのないパートナー」だが、2人は物理的な距離を、電車で片道1時間から縮めようとしない。
 「週末に『別宅』を訪ねる小旅行感覚がなくなると、つまらないから」(ヨウコさん)
 もともとインドア派の2人。9月のシルバーウィークは、ヨウコさんがタカシさんの自宅に3泊した。朝はタカシさんがいれるコーヒーとともに共通の好物の「薄皮つぶあんパン(5個入り)」を分け合って食べ、ヨウコさんの自宅にはそろっていない漫画『ジョジョの奇妙な冒険』を読破。眠くなったらタカシさんに布団を敷いてもらい……。もう何十年も連れ添った夫婦のような感覚だが、2人は同居した経験もなければ、婚姻を届け出てもいない。いわば【トモダチ婚】だ。
 ヨウコさんの自宅をタカシさんが訪れるときは、ホストとゲストの役割が逆転する。相手に求めるのは「おもしろさ」(ヨウコさん)、「一緒に食事をして楽しいこと」(タカシさん)。それ以外では縛ったり期待したりしない関係が続いている。
 このまま独身だろうとともに考えていたとき、友人の紹介で出会った。初対面で5時間以上、特撮ヒーローの話題が途切れず意気投合。友達として食事に誘い合ううちに、
 「こんなにおもしろい人を手放したら、これからの人生つまらない」
 と直感したヨウコさんがメールで交際を申し込んだ・・・

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夫の恋人と囲む食卓 常識にしばられないイマドキ婚
216円(税込)
  • 著者AERA編集部・小林明子/写真部・大嶋千尋
  • 出版社朝日新聞出版
  • 出版媒体AERA

出版社に勤める夫と結婚して2年。夫にはケイちゃんという22歳の恋人もいる。自宅にケイちゃんが遊びに来て3人で囲む食卓は、笑いが絶えない。3人とも恋愛を1対1の関係だととらえていない。お互いをしばらない「非独占婚」だ。デートは完全予約制、平日のメールは事務連絡のみ。同居した経験もない「トモダチ婚」。畜産業の女性は、牧草の刈り取りに信頼できるスタッフがほしいと「雇用婚」した。これまでの常識にとらわれない結婚の形をリポートする。[掲載]AERA(2015年10月19日号、4900字)

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