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政治・国際
朝日新聞出版

「下着見せたら1票やるぞ」 女性議員が日本で増えないわけ

初出:2015年12月21日号
WEB新書発売:2016年1月14日
AERA

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 「総理に命令調でヤジられた」「お尻や胸を触るのは当たり前」「地方のパーティーでは腰に手を回してくるオヤジがいまだにいる」。「女性の活躍推進」を掲げる安倍政権。しかし、政治の世界では女性はいまだ圧倒的少数だ。2015年12月1日に上智大学であったシンポジウムで、野田聖子衆院議員(自民党)、辻元清美衆院議員(民主党)、蓮舫参院議員(同)がセクハラで悩まされる女性議員の境遇を語り合った。

◇スカートを踏まれ続ける/女性議員はなぜ日本で増えないのか?
◇女性の代弁者がいない このままでは世界に取り残される


スカートを踏まれ続ける/女性議員はなぜ日本で増えないのか?

 政治家としてのキャリアを積みながらも、いまだ女性ならではの壁を実感している――。12月1日に上智大学であったシンポジウムで、野田聖子衆院議員(自民党)、辻元清美衆院議員(民主党)、蓮舫参院議員(同)が実情を語った。

〈三浦まり・上智大学教授(政治学)〉 とりわけ男性優位な政治の世界で、困難はありますか。

〈辻元〉 直近だと、総理にヤジられました。しかも「早く質問しろよ」と命令調で。安全保障関連法案を審議する衆院特別委員会で私の発言は3分50秒。男性議員がもっと長く持論を展開しても命令調のヤジはなかった。案の定、蓮舫さんにもヤジ飛ばしていましたよね。

〈野田〉 1990年、29歳で初めて国会議員に立候補した時、自民党は衆議院で女性議員ゼロ。で、落ちました。男性有権者からの性的な嫌がらせは容赦なかった。お尻や胸を触るのは当たり前、「下着を見せたら1票やるぞ」と平気で言う。

〈蓮舫〉 地方のパーティーでは、写真撮影で女性議員の腰に手を回してくるオヤジがいまだにいます。私が「やめてくれます、この手!」とはっきり言うと、シーンと場が固まるの(笑)。声を出すことで徐々に、絶対に、社会は変わる。私たちが諦めないことが大事です。

〈野田〉 中選挙区制だった頃は「ついでに女も」という発想で、女性候補者に比較的、票が入りやすかった。ただ、ついでの女には仕事の分配が来ない。94年に小選挙区制になってうれしかったのは、性差なく仕事を任されるようになったことです。

〈辻元〉 1年生議員の頃から所属している衆院安全保障委員会で、女性はずっと私1人。女性議員は「厚生労働」や「環境」が相場だけど、私は「オンナ・コドモは蚊帳の外」的な防衛政策をちゃんとやりたかった。

◎男と並ぶのは許さない
〈野田〉 98年に戦後最年少(当時)で郵政大臣として入閣した時は、先輩男性議員から「スカートを穿いていると大臣になれるんだな」と言われました・・・

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