経済・雇用
朝日新聞出版

グルテンフリーがコメを救う 小麦粉よさようなら

2016年12月15日
(10400文字)
AERA

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 小麦などから生成されるたんぱく質「グルテン」。食欲増進などの効果もあるとされ、これを取らない「グルテンフリー」の減量・健康法が人気だ。もともと食事療法として始まったが、今や欧米ではごく一般的。グルテンフリーのメニューがある飲食チェーンも珍しくない。ここで改めて注目されているのがコメだ。「ご飯」だけでなく、米粉を使ったパンやパスタなども人気で、小麦に取って代わる食材の最有力候補とも言える。このほか、いつの間にかおいしくなったコンビニのお総菜など、進化している食品の現状を見た。

◇第1章 グルテンフリーでコメ業界が逆襲/日本のコメが再び「主食」の座を狙う
◇第2章 進化する食品の力/添加物少なく長持ちして味もいい
◇第3章 がん予防に効く?商社注目の玉ねぎ/野菜や果物も「機能性表示食品」になる時代


第1章 グルテンフリーでコメ業界が逆襲/日本のコメが再び「主食」の座を狙う

 タンパク質のグルテンを含む小麦などを避けた「グルテンフリー食品」。小麦製品に主食の座を奪われそうになったコメ業界が今、熱い視線を送る。
 
 「グルテンフリー」「グルテンフリーダイエット」という言葉をご存じだろうか。小麦、大麦、ライ麦などから生成されるタンパク質のグルテンを含まない食品がグルテンフリー食品。グルテンフリーの食生活をグルテンフリーダイエットと呼ぶ。
 もともとは小麦アレルギーや、グルテンが分解できず腸が炎症を起こすセリアック病、グルテンの摂取で何らかの体調不良が起きるグルテン過敏症(グルテン不耐症ともいう)といった免疫疾患を持つ人向けの食事療法として始まったものだ。
 近年、テニスのノバク・ジョコビッチ、スーパーモデルのミランダ・カーなど有名人が実践し、欧米で急速に普及している。

◎食欲中枢を刺激する
 多くの人がグルテンフリーに取り組む理由は、「健康」だ。イギリス本社の調査会社ミンテルによると、アメリカでのグルテンフリー食品の購入理由は「健康のため」が65%、「減量」が27%、アレルギーを理由とするのはわずかに7%だった。
 グルテンには食欲を増進させたり、血糖値を急上昇させたりする作用があるとされている。
 「特にグリアジンは食欲中枢を刺激するため、一日に約400キロカロリー余計に食べたくなると言われています。小麦食品を食べだしたら止まらなくなるのはこのためです」
 こう語るのは、グルテンフリーライフ協会代表理事のフォーブス弥生さん(44)。夫がグルテン過敏症だったことをきっかけにグルテンフリーの生活を始めた。グルテンには血管の病気のリスクを高める可能性も指摘されているという。
 「集中力を上げることによるパフォーマンスの向上、体調不良や肌質の改善、減量、女性の月経前症候群(PMS)の軽減など、さまざまな効果が期待できます・・・

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グルテンフリーがコメを救う 小麦粉よさようなら
216円(税込)

小麦などから生成されるたんぱく質「グルテン」。食欲増進などの効果もあるとされ、これを取らない「グルテンフリー」の減量・健康法が人気だ。もともと食事療法として始まったが、今や欧米ではごく一般的。グルテンフリーのメニューがある飲食チェーンも珍しくない。ここで改めて注目されているのがコメだ。「ご飯」だけでなく、米粉を使ったパンやパスタなども人気で、小麦に取って代わる食材の最有力候補とも言える。このほか、いつの間にかおいしくなったコンビニのお総菜など、進化している食品の現状を見た。(2016年12月5日号、10400字)

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