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朝日新聞出版

幸せになれる実家の片付け方 老親と喧嘩せずにすむ10の心得

2017年02月02日
(7500文字)
AERA

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どこから手を付けたらいいのか。積年のモノであふれる実家の片付けは、考えただけで憂鬱だ。下手に手を出せば、「勝手に捨てないで」と親の逆鱗に触れたりするが、さりとて、そのままにしておくと怪我の原因にもなる。親との関係を悪化させずにうまくコトを進めるコツはあるのだろうか? 老親と同居する際の注意点も交えて、経験者のアドバイスなどをまとめてみた。

◇第1章 幸せになれる実家の片づけ方
◇第2章 母も納得して同居したはずが


第1章 幸せになれる実家の片づけ方

捨てるのが目的じゃない。快適に暮らしてほしいから
「持ち物は上靴と、あとマスクもあったほうがいいかもしれません。覚悟しておいてください」
 アクト片付センター(以下アクト)が担当する実家の片づけ現場に立ち会えることになった。担当者の「覚悟して」という言葉に、ちょっと慄く。
 昨年12月、東京都内の住宅街の一角。2階建ての2世帯住宅のAさん宅で、平日4日間かけての大片づけが始まった。住人は1階に住む80代のAさんと2階に住む50代の娘一家の計5人。依頼者は娘と孫娘だ。モノが捨てられないAさんの部屋は、足の踏み場がない状態。約5年前に認知症と診断され、足腰も弱り、室内でモノにつまずいて転ぶことを家族は心配していた。
 「祖母と母はよく口論します。『勝手に捨てないで』と、祖母がごみ置き場に行って持ち帰ってくることもありました」
 そう話すのは孫娘の専門学校生、Bさんだ。家族でAさんを説得してきた。ようやくAさんが首を縦に振ったのは1年以上たってからだ。Bさんはネット検索で、今回依頼したアクトにたどり着いた。片づける場所は、1階のAさんの部屋、仏間、台所、そして外回りだ。見積もりでは「最高で100万円」と言われたが、「想定内でした。仕方ないです」(Bさん)。Aさんは「モノが捨てられているのを見たくない」と、片づけ当日もいつも通り、迎えのケアマネジャーと共に朝の8時半、デイケア通所で家を後に。
 片づけ開始のゴングが鳴った。まずは外回り。7人のスタッフが手分けし、大小の木々を、低騒音の小型チェーンソーで伐採していく。長年放置されていた物置の中身は、あふれるほどの布団の山、山、山……。Aさんは訪問販売やキャッチセールスなどで、布団や健康食品を大量購入していた。屋内もそれらに占拠され、その額はざっと見積もって1千万円超。「人を信じやすく、お人よし」という性格が仇になった。健康食品は消費期限が切れ、さまざまなグッズも、もはや使い物にはならず、全て廃棄となった・・・

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幸せになれる実家の片付け方 老親と喧嘩せずにすむ10の心得
216円(税込)

どこから手を付けたらいいのか。積年のモノであふれる実家の片付けは、考えただけで憂鬱だ。下手に手を出せば、「勝手に捨てないで」と親の逆鱗に触れたりするが、さりとて、そのままにしておくと怪我の原因にもなる。親との関係を悪化させずにうまくコトを進めるコツはあるのだろうか? 老親と同居する際の注意点も交えて、経験者のアドバイスなどをまとめてみた。(2017年1月23日号、7500字)

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