科学・環境
朝日新聞出版

クルマの未来はこう変わる 自動運転と電気自動車

2017年04月06日
(17200文字)
AERA

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若者の車離れで『自動車王国ニッポン』の座が揺らいでいる。欧米は電気と自動運転に邁進。IT企業も参入したバトルロイヤルだ。だが待ってほしい。日本には「技術」もニッチ市場もある。まだまだ元気なのだ――激変する「クルマ」の世界の最新事情をレポートする。

◇第1章 進め!電気自動車/オーダーメイド時代幕開け、AERAカーも作ってみました!
◇第2章 田舎はのんびり低速車/参入IT系が狙う商機は高齢化と『バスなし』地域
◇第3章 欧米で強まる環境規制 日系大手、次の一手とは/世界で進む『電気自動車シフト』のウラ事情
◇第4章 充電スタンドも普及拡大、日常利用では「性能十分」/電気自動車販売世界トップ、日産自動車の戦略
◇第5章 チューブから出て街へ/車離れのウラで進むのは「スマホ化」、そして…
◇第6章 [コラム]販売後に利益創り出す時代、支えるは「ミレニアル世代」/浜銀総合研究所の深尾三四郎主任研究員に聞く


第1章 進め!電気自動車/オーダーメイド時代幕開け、AERAカーも作ってみました!


「AERAの電気自動車(EV)を作る? 面白いですね。やってみましょう」
 東京都港区のビルの一室。SCOOCAR(スクーカー)社の代表取締役・小崎秀人さん(64)は涼しい顔でそう答えた。
 企画が持ち上がったのは、2017年1月中旬。日進月歩のEV開発の現場を体感するため、AERAの雑誌コンセプトを具現化したEVを作ってみる――そんなムチャぶり(?)を快く受け入れてくれた小崎さんは、元レーシングチームオーナーにして、「1人乗り電気自動車」開発のスペシャリスト。これまでタカラ(現タカラトミー)の「乗れるチョロQ」など20種類以上のコンセプトカーを企画、製作してきた。
 打ち合わせ初日。設計、デザインを担当する遠藤亮一さん(52)も同席して、まず車のコンセプトを決める。遠藤さんは元富士重工業(スバル)のカーデザイナーだ。



◎コンセプトをカタチに
 通常は「シニアカー」「モータースポーツ」など、12の類型から選択してイメージを固めるが、今回はAERAのコンセプト、読者イメージに近いキーワードを伝えていく。都会的、リベラル、女性目線、キャリア志向……。それを聞きながら、遠藤さんはイメージをラフ(下描き)に落とし込んでいく。
 「う〜ん、女性目線でかわいい路線だと、市販の軽自動車と差別化できません。記者やカメラマンの取材にも使えて、なおかつ、走っているだけでAERAの宣伝にも使える。用途を特定したEVを目指しましょう」
 遠藤さんのアドバイスに沿って、取材や撮影で必要な条件などを伝えていく。徐々にイメージが明確になり、具体的な車の造形がどんどんスケッチで描かれていく(AERAカー」ができるまで〈2〉)。時間にして約2時間、ラフスケッチは十数枚に及び、最初の打ち合わせは終わった・・・

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クルマの未来はこう変わる 自動運転と電気自動車
216円(税込)

若者の車離れで『自動車王国ニッポン』の座が揺らいでいる。欧米は電気と自動運転に邁進。IT企業も参入したバトルロイヤルだ。だが待ってほしい。日本には「技術」もニッチ市場もある。まだまだ元気なのだ――激変する「クルマ」の世界の最新事情をレポートする。(2017年3月6日号、17200字)

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