医療・健康
朝日新聞出版

医者は自分の健康のために何をしているか 「●●に効く」健康食品の意外な実情

初出:AERA2017年4月24日号
WEB新書発売:2017年5月11日
AERA

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忙しい、休めない、疲れがとれない――。ハードワーカーの代表格として見られている医師は、ちまたにあふれる健康ビジネス(健康法、サプリ、健康食品)に対して、どんな見方をしているのだろうか? 現役医師526人にアンケートをとってみると、そこからは意外な現状が浮かび上がってきた。科学的エビデンス(証拠)があると称する健康食品の実情も踏まえて、巨大化する「健康ビジネス」の実態をレポートする。

◇第1章 「産学官」のエビデンス合戦/あなたは健康ビジネスを信じますか
◇第2章 取り過ぎは『逆効果』/子どもに健康食品・サプリは必要か
◇第3章 医師は腸を気にしてる/現役医師526人のダル重戦線を読み解く


第1章 「産学官」のエビデンス合戦/あなたは健康ビジネスを信じますか

 街にあふれる健康ビジネス。フィットネスあり、ゲームありと多様だが、代表格は食品だ。産学官が手を組んで、「エビデンス」を示しているのだが……。

〈脳〉 「脳に効く」はこうして拡散
 高カカオのチョコレートで「脳の若返り」――。
 バレンタインデーを目前に控えた今年1月後半、ネットにこんな情報が流れた。
 「脳にいいならチョコレートをもっと食べよう」
 「毎日食べる!」
 歓迎コメントとともに、情報は瞬く間に広がった。
 情報源は内閣府「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」のチームと製菓大手の明治が1月18日に都内で開いた記者会見。「高カカオチョコレートの摂取が大脳皮質の量を増加させ、学習機能を高める(脳の若返り)可能性があることを確認」したという。ここでの発表が、SNSで広がったのだ。
 3日後の1月21日には、日本経済新聞朝刊に、明治と内閣府ImPACTのロゴ入りで「高カカオチョコレートで、脳は若返るか? 高カカオチョコレートの新しい発見」と題したカラーの全面広告が掲載された。この広告とプレスリリースをネットで見たという国立大学の講師(33)は、絶句した。
 「パッと見ると、『高カカオチョコレートが脳に効く』と国が認めているように見えます。こういう広告はありなのか・・・

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この記事の続きは、WEB新書でお読みいただけます。

医者は自分の健康のために何をしているか 「●●に効く」健康食品の意外な実情
216円(税込)
  • 著者長倉克枝、福井洋平、市岡ひかり、熊澤志保
  • 出版社朝日新聞出版
  • 出版媒体AERA

忙しい、休めない、疲れがとれない――。ハードワーカーの代表格として見られている医師は、ちまたにあふれる健康ビジネス(健康法、サプリ、健康食品)に対して、どんな見方をしているのだろうか? 現役医師526人にアンケートをとってみると、そこからは意外な現状が浮かび上がってきた。科学的エビデンス(証拠)があると称する健康食品の実情も踏まえて、巨大化する「健康ビジネス」の実態をレポートする。(2017年4月24日号、12200字)

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