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朝日新聞出版

古い葬式よ、さようなら イオン激安葬からロボット葬まで

初出:AERA2017年8月7日号
WEB新書発売:2017年8月24日
AERA

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日本人のなじんできた「葬式のかたち」がいま激変している。従来型のお葬式でなく「家族葬」が広く受け入れられ、弔いの形は家から個へ。宇宙葬、大手スーパーイオンの手がけるリーズナブルなお葬式プラン、「感動葬儀」、人型ロボット「Pepper」を使った「デジタルシャーマン」……。その一方で、アマゾンを使った僧侶派遣サービス「お坊さん便」は急成長し、檀家制度を廃止するなど、仏教界にも、「仏教ビッグバン」とも呼べるような、活発な動きがある。新しい葬儀の姿を追った。

◇第1章 古い葬式よ、さようなら/仏教ビッグバン
◇第2章 ビジネスに生きて逝く/埼玉・熊谷の見性院、檀家制度廃止で収入4倍
◇第3章 「大往生」で亡くなった人は葬儀ではなく、お祝いを/「0葬」唱える島田裕巳さんが語るお葬式
◇第4章 四十九日まではロボットで一緒に/弔いだって最先端はデジタル化
◇第5章 攻めて結んで住職ダマシイ/現代に生きる当世お寺事情


第1章 古い葬式よ、さようなら/仏教ビッグバン

 日本人がなじんできた「葬式のかたち」がいま激変している。
 従来型のお葬式でなく、「家族葬」が広く受け入れられ、弔いの形は家から個へ――。
 新しい葬式の姿を追った。

 「スター・トレック」などのSF映画や、有人月面着陸のアポロ計画を見て育った世代には、宇宙への憧れを抱く人も少なくないだろう。そんな夢を死後にかなえられるのが「宇宙葬」だ。
 故人の遺灰1〜7グラムをカプセルに入れ、小型ロケットで宇宙空間に打ち上げたり、地球を周回する人工衛星に載せたりする。民間のロケット打ち上げが活発な米国で始まったが、米企業と提携して日本でも宇宙葬が始まっている。
 葬祭会社「銀河ステージ」(東京都港区、大阪市)は2014年に日本人2人、15年に3人の宇宙葬を手がけた。遺灰が入ったカプセルを、全長3〜4メートルほどの宇宙葬専用ロケットで米ニューメキシコ州から打ち上げる。宇宙空間に数分間とどまり、その後ロケットは大気圏に落下して遺灰は燃え尽きる。価格は45万円(税抜き)から。
 次回打ち上げは9月中旬を予定しており、すでに国内で11人が申し込んだ。
 「宇宙への憧れのある60〜70代の男性やその家族が希望することが多い」
 と同社メモリアルプランナーの佐野高志さんは話す。
 西山浄土宗泰聖寺(大阪市)副住職の純空壮宏さん(40)は昨年、宇宙葬の生前予約をした。海洋散骨など分骨の相談が増えたことをきっかけに調べ始め、宇宙葬を知った。
 「お釈迦様の骨は世界中に分骨されています。宇宙葬も現代社会での供養のひとつです・・・

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この記事の続きは、WEB新書でお読みいただけます。

古い葬式よ、さようなら イオン激安葬からロボット葬まで
216円(税込)
  • 著者野村昌二、小野ヒデコ、長倉克枝、山口亮子、熊澤志保
  • 出版社朝日新聞出版
  • 出版媒体AERA

日本人のなじんできた「葬式のかたち」がいま激変している。従来型のお葬式でなく「家族葬」が広く受け入れられ、弔いの形は家から個へ。宇宙葬、大手スーパーイオンの手がけるリーズナブルなお葬式プラン、「感動葬儀」、人型ロボット「Pepper」を使った「デジタルシャーマン」……。その一方で、アマゾンを使った僧侶派遣サービス「お坊さん便」は急成長し、檀家制度を廃止するなど、仏教界にも、「仏教ビッグバン」とも呼べるような、活発な動きがある。新しい葬儀の姿を追った。(2017年8月7日号、14000字)

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