科学・環境
朝日新聞出版

まだまだ取れるノーベル賞 日本アカデミズムの底力

初出:AERA2017年10月16日号
WEB新書発売:2017年10月26日
AERA

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10月は毎年、ノーベル賞のシーズン。2017年のノーベル賞は、長崎出身の英国籍の作家、カズオ・イシグロ氏が文学賞を受賞したが、日本国籍の人の受賞はなし。4年連続の自然科学分野の受賞は逃した形となった。一部では、「先細り」もささやかれる日本の科学研究だが、足元をよく見てみれば、突き抜けた人材や異能の人物は確実に育っている。今回は、そんな人々に光を当て、日本の「知」のこれからを占ってみた。

◇第1章 ノーベル脳のつくりかた/ノーベル賞と日本人
◇第2章 手が届く39大学はここだ/研究者の厚みから「ノーベル賞に近い」大学が見えた
◇第3章 苦手科目は0点でした/ノーベル賞受賞者たちの子ども時代
◇第3章 「取れなくなる」は跳ね返せる 「日本のノーベル賞は先細り」への反論


第1章 ノーベル脳のつくりかた/ノーベル賞と日本人

 2017年も異能と天才たちにまばゆい光が当たった。スウェーデン発、ノーベル賞だ。10月2日発表の医学生理学賞では、睡眠に関係する「体内時計」の解明に貢献した米ブランダイス大のジェフリー・ホール名誉教授ら米国の3氏が受賞した。
 3日の物理学賞はマサチューセッツ工科大のレイナー・ワイス名誉教授ら米国の研究者3氏。宇宙誕生の秘密にも迫る大発見、二つのブラックホールが合体して生じた「重力波」を初観測したことが選考委員会から高く評価された。続く化学賞では、米国、スイス、英国の3氏が選ばれ、惜しくも日本人の自然科学系での4年連続受賞はならずだった。
 国別受賞数で見ても米国が断トツの345と2位イギリスのざっと3倍(表参照)。いやはや米国一人勝ちの様相である。7位のわが国も大したものなのだが、巷では基礎研究の足腰に陰りが見えるともっぱらの噂だ。ところが、灯台もと暗し。探せばいる、いた。21世紀のニッポンを支える天才、異能の面々が。後ろに控えるは小学生や10代、私大や国公立大、突き抜けた人材育成計画などなど。手ぐすねを引く『ニッポンの未来』の顔ぶれを紹介しよう・・・

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まだまだ取れるノーベル賞 日本アカデミズムの底力
216円(税込)
  • 著者野村昌二、小野ヒデコ、長倉克枝、市岡ひかり/ライター 坂口さゆり
  • 出版社朝日新聞出版
  • 出版媒体AERA

10月は毎年、ノーベル賞のシーズン。2017年のノーベル賞は、長崎出身の英国籍の作家、カズオ・イシグロ氏が文学賞を受賞したが、日本国籍の人の受賞はなし。4年連続の自然科学分野の受賞は逃した形となった。一部では、「先細り」もささやかれる日本の科学研究だが、足元をよく見てみれば、突き抜けた人材や異能の人物は確実に育っている。今回は、そんな人々に光を当て、日本の「知」のこれからを占ってみた。(2017年10月16日号、17500字)

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