経済・雇用
朝日新聞出版

お客様とは会いません 電話もメールも使わない仕事・生活術

初出:AERA2017年10月30日号
WEB新書発売:2017年11月9日
AERA

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「営業は足でかせぐ」「現場百遍」――。濃密なコミュニケーションこそ、仕事の極意、という考え方がかつてはあった。しかし、それはもう過去のものになりつつある。電話は敬遠され、メールも不便。というわけで登場した「第四の対話ツール」が仕事の現場で定番になってきているのだ。「会わない」からこそうまくいく仕事術の極意とは? 普段の生活にも役立つ、新・コミュニケーションの作法。

◇第1章 会わなくてもいいのだ
◇第2章 お客様とは会いません
◇第3章 シニアこそネットへ集え


第1章 会わなくてもいいのだ

■顔を合わせないほうが上手くいく/あえて会わない仕事術
 東京都内で薬局15店舗を展開する東京調剤センター(東京都品川区)地域連携室の佐藤哲郎さんが手放せないのが、スマホとタブレット端末。もともと内勤だったが、最近は店舗や薬を届ける高齢者施設などを、毎日飛び回っている。
 佐藤さんのスマホには、おなじみのLINEのグループチャットの画面が映っている。
 「田園調布店でこの薬が足りないんですが、誰か届けてもらえますか?」という書き込みに続いて、「私が向かいます」。
 営業に回っている同僚からすぐに返信があった。
 一見通常のLINEと変わらないが、これはLINEの企業向けツールである「LINE WORKS」だ。


◎電話よりスムーズに
 佐藤さんは、普段から離れた店舗や本部スタッフとのやりとりが多い。施設や個人宅へ薬を配達するといった休日対応もある。数年前からは、医療機関や介護事業者との連携などで地域に出かけていく機会も増えた。
 だが、車での移動中は電話をかけられない。メールはオフィスにいるときしか見られない。
 そのうちに、佐藤さんのように移動が多い社員や、他店舗との連絡を密にとる薬局長は、自主的に自身のLINEアカウントでグループを作って、やりとりを始めた。
 ただ個人のアカウントを使うと、仕事とプライベートの境界があいまいになりがち。そこで同社は昨年3月、LINE WORKSの導入を決めた。見た目や使い勝手は通常のLINEとほとんど変わらない。
 まずは薬局長や本部スタッフら30人程度で試してみたところ好評。営業に回っているスタッフに、他の店舗や施設に薬を届けてもらうように頼んだり、在庫が切れた薬を他の店舗から取り寄せたりするといった対応が、電話よりもずっとスムーズになった。
 今では、外出が多いスタッフを中心に、半数以上の社員が積極的に利用している・・・

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お客様とは会いません 電話もメールも使わない仕事・生活術
216円(税込)

「営業は足でかせぐ」「現場百遍」――。濃密なコミュニケーションこそ、仕事の極意、という考え方がかつてはあった。しかし、それはもう過去のものになりつつある。電話は敬遠され、メールも不便。というわけで登場した「第四の対話ツール」が仕事の現場で定番になってきているのだ。「会わない」からこそうまくいく仕事術の極意とは? 普段の生活にも役立つ、新・コミュニケーションの作法。(2017年10月30日号、11400字)

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