【お知らせ】WEB新書は閉店しました。

経済・雇用
朝日新聞出版

「銀行」の寿命がつきる日 フィンテックの猛攻

初出:2018年1月22日号
WEB新書発売:2018年2月1日
AERA

このエントリーをはてなブックマークに追加

日銀のマイナス金利がきっかけだった。「安定」の象徴だった銀行が盛衰を分ける岐路に立つ。金融庁の試算では、貸し出しなどの旧来の顧客向けサービスが地銀の6割で赤字に転落するまであと7年。それまでに新しい事業分野を見つけようと銀行は躍起になっている。生き残りを賭けて模索する銀行の姿を追った。

◇第1章 銀行あと7年/社名は残っても手がける事業は一新
◇第2章 年収1千万なら転職しますよ/銀行を飛び出して成功する人、しない人
◇第3章 もう甘えたこと言わないで/アラサー行員4人の誌上座談会


第1章 銀行あと7年/社名は残っても手がける事業は一新

 みずほ銀行のある支店では朝から全員が集められた。2017年10月28日。新聞が「10年間で1万9千人削減」などと報じたからだ。従業員の4分の1に達する。落ち着かない行員たちを前に、支店長が声を張り上げる。
 「これは自然減だ。みなさんがクビを切られるわけじゃない。安心して働いてほしい」
 自然減。人数が多い「バブル入行組」が退職し、新卒の採用数を抑えることだ。三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)も9500人分、三井住友FGは4千人分、それぞれ業務量を減らすと発表した。AIなどの技術で預金や融資といった事務作業を自動化する。

◎持続可能とはいえない
 銀行は大きな岐路に立つ。きっかけは日本銀行が2016年1月に始めたマイナス金利政策。満期10年の国債の金利まで一時マイナスを記録したほどで、銀行の収益となる預金と融資の金利差がきわめて小さくなった。場合によってはマイナス。お金を貸せば貸すほど赤字が膨らむ。企業の情報や戦略を広く投資家などに伝える統合報告書で、三菱UFJFGの平野信行社長は言い切った・・・

Facebookでのコメント

このページのトップに戻る