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世田谷一家殺害事件から10年 DNAが語る「真実」

WEB新書発売:2010年12月28日
週刊朝日

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世田谷一家殺害事件から10年 DNAが語る「真実」

 2000年の年の瀬、東京都世田谷区上祖師谷の会社員、宮澤みきおさん(当時44)、妻・泰子さん(同41)、にいなちゃん(同8)、礼君(同6)が殺害されてからまもなく10年になる。警視庁は12万人以上から事情聴取するなどしたが、捜査はいまだ袋小路に入ったままだ。なぜ犯人は逮捕されないのか? 10年の捜査を改めて検証してみる。




 「宝の山」(警視庁捜査1課元幹部)とされた現場には、犯人の指紋、血液、犯行当日、犯人が身につけていたトレーナー、手袋、マフラー、ヒップバッグなど多くの遺留品が残されていた。
 この10年間、遺留品の科学捜査が徹底して行われてきたが、これまで報じられることがなかった新たな事実が浮かび上がった。
 犯人は台所の床上に血の付着した1双の黒い手袋を残していたが、その左手内側には血痕と「スピンドルオイル」という油が付着していたのだ。捜査1課関係者がこう解説する。
「犯人は右利きで、犯行時、右手に傷を負いましたが、事件後、慌てたため、手袋を左右反対に着装してしまい、それで左側に血がついたのでしょう。一方のスピンドルオイルは高速回転する精密機械などの潤滑油として使用されるものだが、検出されたのは微量でした。犯人はオイルがついた手を洗ったにもかかわらず、落としきれず、皮膚に残っていたものが付着したのです」
 警視庁は昨年末、ホームページ上で犯人が事件当日、身につけていたトレーナー、ヒップバッグに粉末状の3種の赤色系蛍光染料が付着していたことなどを公開。
 この染料は宮澤さん宅の車庫にあった棚からも検出されたが、事件当日、犯人が車庫へ入った痕跡はなかった。このため、事件前に宮澤さん宅を犯人が訪れた可能性が急浮上している。
 警視庁ホームページにはこう記されている・・・

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