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政治・国際
朝日新聞出版

尖閣ビデオ流出の真相 元海上保安官はなぜ画像公開に踏み切ったのか?

初出:2011年2月25日号
WEB新書発売:2011年2月25日
週刊朝日

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尖閣ビデオ流出の真相 元海上保安官はなぜ画像公開に踏み切ったのか?

◆原稿から浮かび上がる真実…
◆チャンスは一度、逮捕覚悟で投稿
◆予想を上回ったネットの拡散力
◆「尖閣ビデオ」流出事件 これまでの流れ

 2011年2月18日に『何かのために sengoku38の告白』(朝日新聞出版)を上梓した一色正春氏。尖閣ビデオ流出のすべてを克明に語った著書には、何が書かれているのか。既存メディアが報じてこなかった一色氏の真実に、ジャーナリスト・上杉隆氏が迫る。


取り調べ段階から書き綴られた原稿から浮かび上がる真実…


一色 私が動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」にビデオを流した後、会ったこともない人が推測や臆測でいろいろなことを言っているのを聞き、メディアはずいぶんといい加減なものだなと思いました。一方で、報道を鵜呑みにせずに事実関係だけを述べておられた方々も少なくなかった。特に上杉さんの仰っていることには納得できることが多くて、一度、お話を聞いてみたいと思っていました。

上杉 「sengoku38」として一色さんがビデオを投稿した後、日本のマスコミは一斉に「犯人」捜しに走った。世界的にジャーナリズムの使命は、権力の隠す情報を暴き、国民の知る権利を守るのが役割のはずなのに、まったく逆の方向へ向かった。一色さんはむしろ、そのマスコミができなかったことを代わりにやってくれたんです。

一色 私自身そんなに大したことをしたつもりはありませんが、そもそもなぜ、ビデオを非公開にしたのかわからないんです。いまだにわからない。

上杉 昨年10月7日に、インターネット番組「ニコニコ生放送」の「田原総一朗ニコ生特番 6党大激論!ニッポン外交は敗北したか?」に、私はパネリストとして出演しました。民主党の外交・安全保障調査会事務局長である長島昭久さんも出演していて、安全保障上の観点からこのビデオを出すのが是か非かという話になった。
 そこで僕が話したのは、中国船の船長釈放が発表された9月24日に、菅直人首相と前原誠司外相(前国交相)が国連総会に出席していたのだから、その場でビデオを公開し、全世界にアピールすべきだということでした。そうしないと・・・

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