医療・健康
朝日新聞出版

ベストセラー名医が伝授する長寿の極意

2012年06月01日
(18700文字)
週刊朝日

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 このところ、医師による「健康指南本」が人気だ。「健康診断を受けるたびに憂うつになる」「長生きはしたいけど、寝たきりはいやだ」。そんな現代人が、今からでも健康と長寿を手に入れる方法が本当にあるのか。幸せに長生きする極意を、ベストセラーの著者である名医たちに聞いてみた。

◇第1章 『101歳までボケない101の方法』 白澤卓二氏
◇第2章 『大往生したけりゃ医療とかかわるな』 中村仁一氏
◇第3章 『腸内革命』 藤田紘一郎氏
◇第4章 『死ぬまで寝たきりにならない体をつくる!』 宮田重樹氏
◇第5章 『腸! いい話』 伊藤裕氏
◇第6章 『ピンピン、コロリ。』 帯津良一氏
◇第7章 『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』 小林弘幸氏
◇第8章 『「食べない」健康法』 石原結實氏
◇第9章 『「がまん」するから老化する』 和田秀樹氏


第1章 『101歳までボケない101の方法』

白澤卓二氏(53歳)


長寿遺伝子を活性化させ、ボケずに楽しい人生を

 人間には2万5千ほどの遺伝子がありますが、そのうち寿命に関係する「長寿遺伝子」が50から100個くらいあると推測されています。この遺伝子がわたしたちの寿命をつかさどっているのです。
 長寿遺伝子の中で最も注目されているのが、「サーチュイン」といわれる遺伝子です。グルコース(糖)が少なくなったときにスイッチが入ります。動物でいうとエサがなくなった状態。飢餓モードですね。飢餓のときというのはあまり動けないので、外敵や紫外線、宇宙放射線に対して自ら強くならないといけない。そこでサーチュインがはたらいて、DNAが傷つかないようにするのです。DNAが傷つかなければ、病気にならないから、自然と長寿につながる。こうしたメカニズムがわかってきました。
 ですから、長寿遺伝子をはたらかせるためには、カロリーを絞り込むということが必要なのです。逆に、常にカロリーを取っている状態、メタボの人たちは長寿遺伝子のスイッチが入らないので危険です。1日に取るカロリーをある程度低めにして、常に長寿遺伝子のスイッチが入るようにしなくてはいけないのです。
 アカゲザルを長いことカロリー制限した実験では、がん、心臓病の発症は非常に少なく、糖尿病はほとんどなかった。カロリー制限しなかったサルに比べて皮膚や毛の状態など見た目も非常に若々しいんですね。おそらく、人間でも同じようなことが起きるのだろうと考えられます。
 体重を一定に保つことも非常に大切。100歳を超えてお元気で活躍している聖路加国際病院の日野原重明先生は、80年間、体重が60〜65キロの間から出ていないそうなんです。まさに長寿のいいお手本です。
 あとは、日常生活の中で体を動かすことです。激しい運動は必要ありません。おすすめはウオーキング。骨粗鬆症を予防するためには1日6千歩以上、筋肉量が減り筋力が落ちるサルコペニアを起こさないためには8千歩以上、メタボを予防するためには1万歩は歩いていただきたい。
 歩数だけでなく、「段差」も重要です。階段などの段差を越えられなくなると、生活圏が急に狭くなってしまう。たとえば、東京の人なら地下鉄に乗れなくなるでしょう。すると、銀座へショッピングに行こうとかお芝居に行こうといったことができなくなる。近場しか出歩かない。こうしたことが実は、将来的に介護が必要となる入り口なんです。
 フィットネスボールもおすすめです。ボールの上に座るだけなのですが、背骨をまっすぐにしていないと安定しないので、相当運動になりますよ。テレビを見るとき、パソコンを打つときなど、毎日座っているうちに鍛えられて、姿勢がよくなる。ウオーキングに階段を加え、家にいるときにボール、という組み合わせがいいと思います。
 幸せな長寿のためには、ボケないことも非常に重要です。アルツハイマーは、以前は原因不明の難病とされてきましたが・・・

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ベストセラー名医が伝授する長寿の極意
216円(税込)

このところ、医師による「健康指南本」が人気だ。「健康診断を受けるたびに憂うつになる」「長生きはしたいけど、寝たきりはいやだ」。そんな現代人が、今からでも健康と長寿を手に入れる方法が本当にあるのか。幸せに長生きする極意を、ベストセラーの著者である名医たちに聞いてみた。[掲載]週刊朝日(2012年5月18日号、25日号、6月1日号、18700字)

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