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朝日新聞出版

巨人軍人事も左右する「読売組織」の闇 清武英利×鳥越俊太郎

初出:週刊朝日2012年7月6日号、13日号
WEB新書発売:2012年7月13日
週刊朝日

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 原辰徳監督が女性問題で暴力団に1億円を支払った。その情報を週刊誌にリークしたと読売側から名指しで批判された清武英利元巨人軍GM。問題の本質をすり替え、相手を追い詰める中心には常に読売新聞グループの渡邉恒雄会長がいる。その意を酌んで行動する「忖度族」も存在するという。人事から社論まで握る会長の独裁を許している理由とは何か。読売+巨人軍を知り尽くした元GMが敏腕ジャーナリストとともに、大メディアの困った体質、暴走する権力構造を暴く。

◇原1億円・渡邉さん・読売社会部/激震・巨人軍 清武元GMが本誌だけに語った
◇「巨人が斎藤佑樹をとらなかったわけ」


原1億円・渡邉さん・読売社会部/激震・巨人軍 清武元GMが本誌だけに語った

 プロ野球・巨人の原辰徳監督の「女性問題」で、原監督から、週刊誌にリークした情報源として名指しされた元GMの清武英利氏。読売という『ガリバー』と全面戦争を続ける清武氏は、今、何を思うのか。ジャーナリストの鳥越俊太郎氏が、コトの真相と清武氏の本音に迫った。

(鳥越)率直にうかがいますが、週刊文春が報じた原(辰徳)監督の女性問題はご存じでしたか。



(清武)詳しくは知りませんが、2009年に巨人の球団事務所に脅しのような電話がかかってきたんです。その電話には、たまたま一般の社員が出て、すぐに法務部が対応しました。僕には社長から、おおまかな話がありました。ただ、「1本」と言っていたので最初は原監督が支払ったのは100万円か1千万円だと思っていましたが、よく聞くと1億円だというので驚愕(きょうがく)しました。



(鳥越)06年の、原監督が1億円を支払った時点では、知らなかったのですか。当時、球団代表だった清武さんに相談があってもいい気がしますが。

(清武)そのころは、まったく知りませんでした。監督とGMという立場は、チームの強化方針をめぐって時に摩擦を起こすこともあります。私は原監督の言葉を取り上げた本を出版したり、親しい関係にありましたが、弱みは見せたくなかったのだと思います。

(鳥越)読売側は、情報源が清武さんだと断定して会見していますよね。

(清武)まったく根拠のない話です。わかってもらいたいのは、僕が相手にしているのは渡邉(恒雄・読売新聞グループ本社会長兼主筆)さんなんです。巨人軍の私物化、メディアの私物化があまりにひどいということを一貫して訴えているんです。それが、原監督の問題など他の話題にすりかえられると、結果、僕の訴えたいことの焦点、肝心な部分がボカされてしまう。その点がもっとも残念です。



(鳥越)しかし、原監督も「清武さんへ」と題した異例の声明文を出しました。あの文章、どう思います?

(清武)読んで恥ずかしかったですよ。僕の周りには、あれこそ名誉毀損だから訴えるべきだと言う人も多くいます。ただ僕は、原監督が「書かされた」としか思えない・・・

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巨人軍人事も左右する「読売組織」の闇 清武英利×鳥越俊太郎
216円(税込)

原辰徳監督が女性問題で暴力団に1億円を支払った。その情報を週刊誌にリークしたと読売側から名指しで批判された清武英利元巨人軍GM。問題の本質をすり替え、相手を追い詰める中心には常に読売新聞グループの渡邉恒雄会長がいる。その意を酌んで行動する「忖度族」も存在するという。人事から社論まで握る会長の独裁を許している理由とは何か。読売+巨人軍を知り尽くした元GMが敏腕ジャーナリストとともに、大メディアの困った体質、暴走する権力構造を暴く。[掲載]週刊朝日(2012年7月6日号、13日号、8500字)

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