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朝日新聞出版

食卓は泣いている! 危ない輸入食品&関連品472総覧

初出:2013年3月8日号
WEB新書発売:2013年3月8日
週刊朝日

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 幸せな食卓に、怪獣のようなカタカナ文字の毒物が居座る。冷凍えびのフラゾリドン、ドライフルーツやとうがらしのアフラトキシン、冷凍ほうれんそうの大腸菌、チョコレートのイミダクロプリド、スナック菓子のTBHQ、即席めんの二酸化硫黄など、日本には食品衛生法に違反する輸入食品がてんこ盛りだった。ワーストの中国、2位の米国など世界52カ国・地域の輸入食品・関連品472品目を紹介し、洗っても落ちない発がん性毒物が人体や健康にどう影響するか、専門家が現状を解説する。

◇「危ない食品」の最新事情
 ・日本の安全基準、現場に浸透せず
 ・「天然」の魚からなぜ除草剤が?
 ・栄養が足りない輸入カット野菜
◇〈資料編1〉輸入品の主な食品衛生法違反事例
 ・中国
 ・その他の国・地域
◇〈資料編2〉食品添加物、農薬、菌類などの用語一覧



「危ない食品」の最新事情

 食料輸入大国ニッポン。
 厚生労働省のまとめによると、近年の輸入食品の届け出件数は、2009年度=182万1269件、10年度=200万1020件、11年度=209万6127件と増え、総重量は今や3340万トンを超えた。ちなみに20年前の1991年は72万950件、2370万トンで、届け出件数は約3倍、総重量は1千万トン近く増えている。
 寒さの影響で国産野菜の価格が高騰するこの冬は、野菜の緊急輸入に踏み切る商社や、輸入品の取り扱いを増やすスーパーも出ている。今に始まった話ではないが、わが国の胃袋はもちろん、安倍政権のインフレ政策で苦しくなりそうなわが家の家計にとっても、輸入食品はなくてはならない存在だ。
 そうした流れの中、特に2000年代に入って、日本の食品衛生法に違反する輸入品の残留農薬や食品添加物の問題が、たびたび報じられるようになった。
 近年、食品衛生法に違反した輸入品の件数を見ると、09年度=1559件(検査総数23万1638件)、10年度=1376件(同24万7047件)、11年度=1257件(同23万1776件)と微減だが、食品の安全検査を行っている農民連食品分析センター(東京都板橋区)の八田純人所長は警戒を緩めていない。
 同センターでは、11年3月の東日本大震災後、検査依頼の8割を放射能検査が占めるようになった。
 「放射能に一気に注目が集まった結果、注視し続ける必要のあった農薬などの問題がかき消されている。中国産を中心とした輸入食品の違反の問題は依然、解消されていません」
 そこで厚労省のデータをもとに、直近1年間(12年2月〜13年1月)の違反事例を調べてみた。
 総違反件数は1053件。ワーストは、日本にとって最大の食料品輸入元である中国の227件で、次いで米国の150、ベトナム118、タイ94、インド65と続く・・・

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