教育・子育て
朝日新聞出版

慶応60%、早稲田56% 現役進学者が選んだ「本命」大学調査

初出:週刊朝日2013年7月5日号
WEB新書発売:2013年7月5日
週刊朝日

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 早稲田より慶応。関西では文系女子人気が高い関西学院大がリード……。現役合格した高校生が実際に進学した「本命」大学はどこか。全国1718高校のアンケート結果をもとに、最新の大学人気度を分析する。注目の早稲田vs慶応では、首都圏の高校を中心に慶応人気が高まっているものの、東北地方では早稲田が優勢だった。所得格差が広がるなかで国公立大人気が高まっており、私大の生き残り競争はますます激化しそうだ。

◇〈国公立〉国公立現役進学率が高いのは地元志向の地方公立校
◇〈早稲田vs.慶應〉首都圏に強い慶應に軍配 国公立にはそろって後退?
◇〈上理+MARCH〉志願者数トップの明治も本命度では、やや苦戦
◇〈関関同立〉文系女子人気が高い関西学院大が高い本命度


〈国公立〉国公立現役進学率が高いのは地元志向の地方公立校

 なるべくお金をかけずに大学へ――。2013年受験も、「国公立志向」「現役志向」が鮮明となった。
 森上教育研究所の森上展安代表は、近年の受験傾向についてこう分析する。
 「08年のリーマンショック以降、所得格差が広がり、学費負担が厳しくなってきた。大学では国公立が人気。中学受験の実受験者は、07年をピークに年々少しずつ減少しています」
 その結果、たとえば女子御三家の一角、女子学院(東京)ではこうなっている。
 「09年の現役の進学者は国公立大53人、私立大116人でしたが、国公立への進学者が10年66人、11年71人、12年78人と年々増えていき、13年は国公立と私大の現役進学者数が81人で並びました」(進路指導担当者)
 今回本誌は、各高校へのアンケートで、国公立大に現役で何人合格し、そのうち何人進学したかも調査。
 では、「国公立大学への現役進学者」の割合が高い高校はどこだろう。次のトップ20校の表には、ずらりと地方の公立高校が並ぶ。


 トップは、卒業生の実に7割以上が現役で国公立大に進んだ諫早(長崎)だ。同校の進路主任の松尾英隆教諭は次のように分析する。
 「本校では生徒も保護者も現役志向、地元志向が強い。親に経済的負担をかけぬよう、現役で国立大に進む生徒が多いように思います」
 トップ20には同校を含め長崎県内の公立校が5校も名を連ねた。九州全体では8校を占める。
 また、東大や京大に多く合格者を出すような県内トップの公立校の名前がほとんどないのも特徴的だ。
 2位の砺波(富山)も、高岡、富山中部など同じ県内の公立トップ校に比べ、難関大実績では劣る。だが、地元の国立である富山大の現役進学者は、34人で県内最多だ。同様に、大分舞鶴(大分)や盛岡第三(岩手)、甲南(鹿児島)など、20校のうち7校が、地元国立大の現役進学者数がトップだった。つまり、今回の上位校は、地元国立志向の強い高校といえそうだ。
 一方、香川県のトップ校である高松は国公立大現役進学率が30・4%。進路指導主事の菊池和也教諭は、次のように分析する。
 「生徒には、『志望を高く持ちましょう』と指導しています。香川県内の国公立大は香川大と県立保健医療大しかないため、県外に出る生徒が多いです。不況で大企業に勤めてもどうなるかわからないからか、医学部人気が高いですね」
 東大合格者数が公立校トップの県立浦和(埼玉)の同率は、26・5%。進路指導主事の宮崎裕教諭も「第1志望主義」を唱える。
 「本校のモットーは、『第1志望を貫け』で、悔いの残らぬ受験をするよう指導しています。現役のときには私大はあまり受験しません。たとえば、『東大一本』の受験で、退路を断つ生徒もいます。もともと現役生は併願校が少なかったのですが、ここ3〜4年でさらに減った気がします」
 確実に手堅く届く大学志向か、あくまでも第1志望か。各校の違いも、見て取れるだろう。


〈早稲田vs.慶應〉首都圏に強い慶應に軍配 国公立にはそろって後退?

 私大の両横綱である、早稲田大と慶應義塾大は、どちらが実際に進学先として選ばれているのか・・・

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慶応60%、早稲田56% 現役進学者が選んだ「本命」大学調査
216円(税込)

早稲田より慶応。関西では文系女子人気が高い関西学院大がリード……。現役合格した高校生が実際に進学した「本命」大学はどこか。全国1718高校のアンケート結果をもとに、最新の大学人気度を分析する。注目の早稲田vs慶応では、首都圏の高校を中心に慶応人気が高まっているものの、東北地方では早稲田が優勢だった。所得格差が広がるなかで国公立大人気が高まっており、私大の生き残り競争はますます激化しそうだ。[掲載]週刊朝日(2013年7月5日号、4900字)

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