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政治・国際
朝日新聞出版

原発大好き!KYなアベ政権 「死の商人」の先にある「列強」

初出:2014年5月9・16日号
WEB新書発売:2014年5月16日
週刊朝日

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 TPPも成長戦略も輸出増も、何だかうまくいかない。支持率は高いのに、重要政策にはなぜか反対の声が多い。そんなアベ政権が頼ろうとする「第3の矢」が、何を血迷っているのか原発と武器の輸出だそうだ。コソコソと議論らしい議論もせずに事を進めようとするのは、いつも通りのやり方。だが、残念ながら国民の関心も高いとは言えない。このまま事態を許せば、損をするのは自分たちだったとしても。どうにも我慢ならずに、再び動き出したのは、あのコンビだった。

◇首相外遊の裏で百社以上が商談
◇小泉・細川「脱原発」連合、次の一手




 昨年のゴールデンウイーク、トルコに原発4基をトップセールスした安倍首相。日本から輸出される原発の建設予定地となっているのは、トルコ北部の都市・シノップだ。今春、日本から訪れたジャーナリスト・守田敏也氏が原発の危険性を訴える講演を終えると、約200人の聴衆が立ち上がって大きな拍手を送った。
 「現地の反原発の熱気はすごかったです。市長は原発反対を掲げて当選した人ですし、デモも頻繁に行われている。親日感情は強いのですが、『マジメな日本人が失敗したのだから、政府を信用できないトルコで原発が成功するはずがない』という意見をよく聞きました」(守田氏)
 シノップでは小舟による漁業や豊かな自然を売りにした観光業がさかんで、地元の人々は原発建設による影響を心配しているという。黒海を挟んだ対岸はウクライナで、チェルノブイリ事故後は白血病やがんが増えたと多くの人が語っており、放射能への警戒心も強いようだ。
 「強権的な中央政府は地元の声を聞こうとしない。建設予定地では大規模な森林伐採が始まっていますが、事前の環境アセスメントも行われていない。日本なら考えられないことです」(同前)
 そんなトルコ人の悲鳴など、安倍首相には届かないようだ。安倍政権は4月11日、原発を「重要なベースロード電源」と位置づけたエネルギー基本計画を閣議決定。18日にはトルコへの原発輸出を可能にする両国間の原子力協定が国会で承認された。首相肝いりの「トップセールス」は、着々と実現へコマを進めている。
 原子力協定承認の採決を欠席した民主党の菅直人元首相がこう語る。
「あの『エネルギー基本計画』を見た時点で、安倍政権は完全に『居直った』と感じました。原子力ムラと政府が一体となって再稼働や核燃料サイクルを推進する。3・11前の構図が、そのまま復活している。ただ、さすがに国内ですぐには原発新設はできないと考え、海外への輸出に活路を見いだそうとしているのでしょう・・・

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