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世相・風俗
朝日新聞出版

カワイイけど「孫疲れ」 現代イクジイ、イクバアはいかに孫を育てるか

初出:2014年9月12日号
WEB新書発売:2014年9月11日
週刊朝日

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 「かわいい孫と娘にはいつでも来てほしいし、帰りがけの『ありがとう』だけで幸せ」。多忙な共働き夫婦の子どもの面倒を祖父母がみる「孫育て」が当たり前になりつつあるという。だが、祖父母の本音は「体力がいつまでもつか」「どこまで叱ればいいかわからない」「自分の習い事を後回しにしている」などと、辛そうだ。なにか「孫疲れ」しないコツはないのか――。祖父母と子ども夫婦と孫がトリプルハッピーになる接し方・付き合い方を専門家らが伝授する。

◇娘の感謝の言葉、うれしいけど…
◇祖父母の「孫育て」、当たり前?
◇頑張りすぎず、適度な距離感を
◇孫に接する団塊祖父母の役割
◇双子の男児「僕は人生の大先輩」

ジャーナリスト・田原総一朗さん


娘の感謝の言葉、うれしいけど…

 8月のある平日。東京都目黒区の莇節子さん(59)は夕方、自宅キッチンで作りたての煮込みハンバーグやポテトフライ、サラダを、それぞれタッパーに小分けしていた。カバンに入れ、自転車で15分ほどの長女宅へ届けに行く。同じころ、夫で自営業の晃輔さん(62)は車で保育所に向かっていた。孫の優莉ちゃん(4)のお迎えだ。
 節子さんが明るく言う。
 「孫がかわいくてかわいくて、そしてやっぱり自分の娘もかわいい。少しでも負担を軽くしてやりたいと思うんです」
 長女の吉野陽子さん(33)は都内の外資系証券会社員で、その会社員の夫(33)も忙しくて不在がち。育児に両親の手を借りたいと今春、川崎市から実家近くに越してきた。
 「食事を届けてもらえる日は、私は炊飯器のスイッチを入れておくだけでいい。頼りすぎはいけないと思いつつ、仕事が忙しいときは頼みます。本当に助かっています」(陽子さん)
 陽子さんの第2子妊娠がわかってからほぼ毎日、祖父母はフル稼働だ。保育所はお迎えだけではなく時に朝の送りも引き受ける。しかし、実はそんなに暇ではない。節子さんには主婦業に加え、ペットの犬の散歩、ベビーシッターとしてかかわる区の育児サポートの仕事がある。晃輔さんには海外出張も・・・

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