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医療・健康
朝日新聞出版

食べて防ごう認知症 脳にやさしい食材は?

初出:2015年5月22日号
WEB新書発売:2015年5月21日
週刊朝日

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 ココナッツオイルやオリーブオイルは○、お酒やコーヒーは△。認知症の研究が進む中、食べ物でその進行を遅らせたり、予防できたりする可能性がみえてきた。内外の研究などをもとに、脳によいとされる食べ物や食べ方などを紹介したい。「バランスよくとることが大事」「楽しみながら食べるのがいい」。食べ方については、古くから言われてきたことが生きている。

◇Q大流行のココナッツオイルは認知症に効くの?
◇Qオリーブオイルは生でも加熱してもいい?
◇Q認知症をとくに防ぐ魚がある?
◇Qスイーツや揚げ物が大好き。これって続けていい?
◇Qインド人には認知症が少ないってホント?
◇Q赤ワインに健康効果はあるの?
◇Q酒は百薬の長、は本当か
◇Qコーヒーの健康効果は抗がん作用だけではない?
◇Q緑茶のいろいろな成分が脳によいらしい?
◇Q野菜を忘れずにとるといい?
◇Q牛乳が認知症にいいという最新の研究がある?
◇Qやはりバランスよく食べるべき?


■ココナッツオイル(中鎖脂肪酸)
Q大流行のココナッツオイルは認知症に効くの?

 ココナッツオイルのブームの発端は、米国で2011年に発売されたニューポート医師の著書。認知症の夫の治療方法を探す中で、ココナッツなどに多く含まれる中鎖脂肪酸の臨床試験を発見し、ココナッツオイルを夫の食事に加えると症状が劇的に改善した。この本『アルツハイマー病が劇的に改善した!』の和訳監修をしたのが順天堂大学大学院の白澤卓二教授だ。
「アルツハイマー病は、脳の中にアミロイドβタンパクが蓄積されて神経細胞が変性し、エネルギー源がうまく使えなくなることが原因で認知障害が起こる。ココナッツオイルをとると肝臓で分解されてケトン体が合成され、脳を動かすエネルギー源に変わります」
 ケトン体はもともと「悪役」だったという。
「糖尿病が進行すると血液中のケトン体が増えてケトアシドーシスという病的状態になるのでよくないと思い込まれていた。でも糖質を制限した状態でもケトン体は血中で6〜7ミリモルまで正常範囲内で上がることがわかった。悪役ではなかったのです」(白澤教授)
 糖尿病を防ぐ味方にもなるという。ケトン体はブドウ糖の代わりになるため、糖質を減らしてケトン体を利用するのがいい、と白澤教授。最近では加齢だけでなく、糖質の過剰摂取→高血糖や糖尿病→認知症の関係もわかってきている。
 ココナッツオイルは熱に強く、無味で甘い香りがする。1日大さじ2杯までをコーヒーや紅茶に入れるといいという。オイルだけとるとおなかが緩くなる場合があるので、ミキサーで撹拌(乳化)するといい。
「料理に使うならカレーやスープに混ぜてもOK。パンに塗るのはNG。炭水化物と一緒にとると先にブドウ糖が使われて効果が期待できません・・・

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