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朝日新聞出版

どうする?老後の住まい 選び方のこつ、住み替えのすすめ

初出:2015年7月24日号、10月9日号
WEB新書発売:2015年10月8日
週刊朝日

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 高齢化、核家族化が進む日本。たとえあなたが結婚していても、子どもがいても、いずれは一人暮らしになる可能性は少なくない。そんなとき「住まい」はどうする? 自分にふさわしい「最後の住まい」を探したり、自分の資産でどんな家に住めるのか知りたいという高齢者は多い。コンパクトな家への住み替え(ダウンサイジング)も注目を集めている。

◇自宅を処分して身軽になろう!/ダウンサイジングのススメ
◇三つの自宅を1軒にダウンサイジング スッキリしたら、やりたいことが増えた!
◇私の老後は私がつくる/終のすみかの選び方


自宅を処分して身軽になろう!/ダウンサイジングのススメ

 大阪湾を望む兵庫・芦屋のベイエリアに立つシニア向け分譲マンション「ザ・レジデンス芦屋スイート」。住人のおひとりさま率は6割ほどだ。今年1月から住み始めた森田仁美さん(仮名・60代前半)もその一人。若いころに結婚もしたが、今はひとりで暮らしている。
 一軒家から、このマンションの1LDKの物件に住み替えたという森田さんは、
 「終活のためにコンパクトな生活をしようと思ったんです。孤独死は嫌ですから」
 定年退職を控えたころから、住み替え先を探し始め、友人が暮らすこのマンションを知って一目惚れし、購入を決めた。価格は2500万円弱。
 まず、自宅とマンションを抵当に入れて住宅ローンを組んだ。自宅は駅に近く人気のエリアで、築12年で手入れもしてあったため、即5500万円という高値で売れた。それでローン残額を完済した。
 だが、住み慣れた広い家から50平米の集合住宅へのDS。狭さや不便さを感じることはないのだろうか。
 「ここには24時間、スタッフがいるし、看護師も常駐している。共用部分が広く、温泉やレストランもあり、ミニコンサートも楽しい。本当に住み心地が抜群です」
 と、森田さんは笑う。


 シニア向けの集合住宅ではなく、一般のタワーマンションにDSする例もある。茨城県の上野とし子さん(仮名・63歳)は、そんなおひとりさまシニアの一人だ。子どもは独立し、6年前に夫を見送った。
 車で40分ほどの県内他市から、つくばエクスプレス沿線の駅に立つ30階建てのマンションに移り住んだのは4年前だ。今は近所に住む娘夫婦の子どもの面倒を見たり、ジムに通ったり、マンションの仲間と集ったりという日々を送る。
 上野さんがDSを決めたきっかけは、「10年後の自分を想像したこと」だった・・・

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