医療・健康
朝日新聞出版

高齢者の性、禁断の世界 ヘルパーの胸を触る・介護保険でエロ本……

初出:週刊朝日2016年5月6日―13日号
WEB新書発売:2016年5月12日
週刊朝日

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 大っぴらに語られることは少ないが、高齢者の「性」、とりわけ「自慰」の問題が介護などの現場でクローズアップされている。「年をとると枯れる」などというのはかつての常識だが、若い頃と比べると問題は多い。自慰中にくも膜下出血や心筋梗塞で命を落とした高齢男性もいる。ある70代男性は、介助をする女性ヘルパーの胸やお尻を触り、福祉施設を退所させられた。身の回りの世話をしている男性から「エロ本を買って来て」と頼まれ、介護保険では買えないと判断して自費負担を求めたヘルパーもいる。

◇「だめですよ」 「わああああ」
◇膣にすっぽりきゅうり
◇ケアマネ見つつ夜の廊下で射精
◇エロ本の買い物、介護保険適用外


◇「だめですよ」 「わああああ」

 北日本の特別養護老人ホーム。70代後半の男性入居者の入浴を、20代の男性ヘルパーが手伝っていた。
 「気持ちいいなあ」
 男性が嬉しそうに笑う。認知症だが、足腰はしっかりしているので、浴室の手すりを頼りに自力で湯船に入ることができる。体を洗い流すのを手伝ったヘルパーは、ゆっくりと男性を立たせた。少し離れた場所に置いた桶をとりに行って戻ると、男性が手すりに片手で掴まり、もう片方の手で陰部を触っていた。しかも勃起している。
 「だめですよ、ほら行きましょう」
 「いいんだ」
 「だめですって」
 「わああああ」
 男性は興奮したように叫び、右手を動かし続ける。目は一点を見つめ、血走っている。ヘルパーが慌てて脱衣所にいた職員を呼んできても、男性は手を動かし続けた……。


 「どうしていいかわからなくて、どきどきしました」
 祖父と同じ年頃の男性の「興奮姿」に驚いたという。
 年をとると枯れる。大方の人はそう思っているかもしれないが、そうではない。
 日本家族計画協会ではコンドームメーカーのジェクスと共に、日本人のセックスの回数や時間、絶頂感、トラブルなど性行動の実態を20〜69歳の男女(集計対象5029人)に調査した。その報告書〈ジェクス・ジャパンセックスサーベイ2013年版〉にはこんな結果が載っている・・・

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高齢者の性、禁断の世界 ヘルパーの胸を触る・介護保険でエロ本……
216円(税込)

大っぴらに語られることは少ないが、高齢者の「性」、とりわけ「自慰」の問題が介護などの現場でクローズアップされている。「年をとると枯れる」などというのはかつての常識だが、若い頃と比べると問題は多い。自慰中にくも膜下出血や心筋梗塞で命を落とした高齢男性もいる。ある70代男性は、介助をする女性ヘルパーの胸やお尻を触り、福祉施設を退所させられた。身の回りの世話をしている男性から「エロ本を買って来て」と頼まれ、介護保険では買えないと判断して自費負担を求めたヘルパーもいる。[掲載]週刊朝日(2016年5月6日―13日号、5400字)

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