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朝日新聞出版

秋がおすすめ!島の旅 近い・安い・魚がうまい

初出:週刊朝日2016年9月23日号
WEB新書発売:2016年9月29日
週刊朝日

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 秋は島の旅がおすすめだ。「近場の海外旅行の方が安くて便利では?」。いやいや、それは少し前の感覚。規制緩和や価格・サービス競争が進んだ今、離島は想像以上に便利で安い。東京で食べたらいくらするか分からない新鮮な魚介類も豊富だ。逆に、今どき近場の海外旅行に行っても、わけのわからない大量のアジア人観光客の買い物風景を目撃するだけだ。ただ、島旅は快適至極とは言えない場合もあり、真夏は暑く、真冬は寒い。「日本《島旅》紀行」(光文社新書)などの著書もある旅ライターの斎藤潤が旅を厳選した。

◇『タイムスリップ』の島
◇『なにもない』上級者向き
◇奥ゆかしさが残る島
◇あまたの文化人の足跡
◇黄金色の水田地帯
◇都会の手近な島気分


◇『タイムスリップ』の島

 岡山県西部の笠岡諸島南部の真鍋島。平安時代の藤原氏が真鍋を名乗って一族を築き、水軍の本拠を置いた地でもある。笠岡港を出港すると、神島、高島、白石島、北木島と結び、約1時間の航海(高速船は、白石と北木のみ寄港で、約40分)で到着するのが真鍋島だ。
 島の中心地である本浦地区は、狭い路地、複雑に曲がる小路、白壁の家や舟板を利用した壁、古い葬制をしのばせる墓地など、昔の島の面影を色濃く残している。当てもなく路地をさまよっていると、いつの時代にいるのかわからなくなりそうで、タイムスリップ感がおもしろい。
 この島はかねて「美味の島」として知られ、笠岡や四国方面からも訪ねてくる。定期船ばかりでなく、海上タクシーを雇うグループや、プレジャーボートやヨットで乗り付ける人も少なくないのは、瀬戸内海ならでは、か。本浦の漁師料理の店「漁火」(要予約)や最近できた「船出」などで提供される魚介類は、新鮮そのもの。
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秋がおすすめ!島の旅 近い・安い・魚がうまい
216円(税込)

秋は島の旅がおすすめだ。「近場の海外旅行の方が安くて便利では?」。いやいや、それは少し前の感覚。規制緩和や価格・サービス競争が進んだ今、離島は想像以上に便利で安い。東京で食べたらいくらするか分からない新鮮な魚介類も豊富だ。逆に、今どき近場の海外旅行に行っても、わけのわからない大量のアジア人観光客の買い物風景を目撃するだけだ。ただ、島旅は快適至極とは言えない場合もあり、真夏は暑く、真冬は寒い。「日本《島旅》紀行」(光文社新書)などの著書もある旅ライターの斎藤潤が旅を厳選した。[掲載]週刊朝日(2016年9月23日号、4400字)

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