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朝日新聞出版

葬儀は明朗会計で 価格破壊・多様化の時代

初出:2016年9月30日号
WEB新書発売:2016年10月13日
週刊朝日

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 資本主義とは「人間の創るあらゆるものが商品になる」社会だ。いま「葬儀」の商品化が進んでいる。宗教的な行為を売り物にすることに異論がある一方、とかく不明朗だった部分に光が当たり、透明性が高まって競争や多様化が進むことを歓迎する声もある。寺と檀家の関係が変わり、ネットでさまざまなものの値段が瞬時に分かってしまうなど、時代の変化も背景にある。葬儀など人生の「最終章」をめぐる最前線を見ると共に、ゼロ葬(遺骨の処理を火葬場に任せること)を提唱する宗教学者・島田裕巳氏にも話を聞いた。

◇簡素派? 格式重視?
◇墓がない!
◇火葬場がない!
◇「もう遺骨はいらない」/宗教学者 島田裕巳
◇生前整理サービス
◇エンディングノートの書き方


簡素派? 格式重視?

 かつては「ドンブリ勘定」が当たり前だったという葬儀の世界に「価格破壊」が起こっている。
 ある葬儀業者によれば、一般的な葬儀一式の価格は150万〜160万円程度が相場だという。日本消費者協会の「葬儀についてのアンケート調査」(2014年1月)によると、葬儀一式に飲食接待費、寺院への費用を合わせた葬儀費用の合計の平均額は、約189万円で、03年の約236万円から2割減っている。



 葬儀といえば、宗教行為であるお布施や戒名授与に事前に金額を明示しない慣例もあり、総額でいったいいくらかかるのかがわかりづらいと指摘されてきた。
 そんな中、近年出現してきたのが、事前に葬儀一式の費用を明示し、格安プランなどをそろえたタイプの業者だ。
 事業立ち上げ当時は葬儀社のレビューサイトを運営していたという「みんれび」(東京都新宿区)もその一つ。同社が提供するサービス「シンプルなお葬式」は、一般葬が49万8千円。さらに、通夜を行わず告別式だけ行う「一日葬」が27万8千円、通夜も告別式も行わず、火葬場で行う「火葬式」が14万8千円と、格安のプランも提示している。秋田将志副社長兼COOがこう語る・・・

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