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医療・健康
朝日新聞出版

どの脳トレが認知症にいいのか 60代記者が体験ルポ

初出:2016年9月30日号
WEB新書発売:2016年10月13日
週刊朝日

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 「漢字パズル」「塗り絵」「ゲーム」…。認知症の予防にもなるという「脳トレ」商品があふれている。本当に効くのか? 専門家の間では懐疑的な見方が少なくないが、学会で「効果あり」と報告されたものもある。軽度認知障害(MCI)と診断された「週刊朝日」の山本朋史記者(60代)がいろいろと体験してみた。熱中して、財布を落としてしまった…。

(取材・本文:山本朋史)


◇本当に有効な「脳トレ」
◇科学的根拠の「ある」脳トレ
◇筋トレの効果が「いちばん」かも
◇運動と脳トレをドッキング


本当に有効な「脳トレ」

 まずは、いちばんポピュラーと思われる漢字パズル。仕事柄、漢字にはちょっと自信がある。いきなり中級者の問題に挑んだ。空白のマスに漢字を当てはめて縦横で四つの熟語を作る。案外難しい。唸りながらも4問すべて解けた。続けて上級者用に挑戦。四文字熟語で手が止まった。読みはわかっても漢字が出てこない。容姿○麗、百戦○磨、相互○助……。
 パソコンの文字変換に頼って25年以上も書いてきたせいか。文字のおおまかな形は浮かぶのに正確に書けない。「錬磨」を「練磨」と書いてしまった。最近、手紙を書くときに漢字が出てこなくて平仮名で書くことも多くなった。ワープロバカになっていたのだ。上級者コースの途中で我ながら情けなくなり、挫折した。認知トレーニングを20年以上研究してきた朝田隆・東京医科歯科大学医学部特任教授に聞いた。
 「日本では脳トレ商品が数多く市場に出回っていますが、ほとんどはエビデンス(証拠)がない。学習として楽しんでやるのなら大いに結構ですが、認知症専門医から言わせていただくと、難易度を問わず認知トレーニングとして有効なものは少ないですね」



 かなり手厳しい。詰将棋や詰碁も脳の同じ部分を使うだけなので、脳トレとしての効果は疑問という・・・

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