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政治・国際
朝日新聞出版

都庁は天下りの天国 あの市場長はゆりかもめ、東京メトロへ

初出:2016年10月14日号
WEB新書発売:2016年10月20日
週刊朝日

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 東京都中央卸売市場の移転問題が注目されているが、改めて都職員の好待遇が浮き彫りになっている。一般行政職の平均月給は都道府県トップ。天下り(再就職)先も、東京湾岸の施設を統括する持ち株会社など多岐に渡り、複数の企業・団体を経てそのたびに巨額の報酬を手にする「渡り」と言われる例もある。このような慣例は一昔前に国家公務員で激しく批判されたが、東京都の場合、地方自治体とあって監視の目が届きにくいようだ。OBらが天下る70法人を掲載する。

◇豊洲市場の戦犯たちは優雅な再就職
◇豊洲戦犯の一人、東ガスに天下り
◇都の外郭団体が浮世絵『爆買い』


豊洲市場の戦犯たちは優雅な再就職

 豊洲市場、東京五輪、広尾病院移転問題で東京都の腐敗が次々、明らかになった。だが、都職員には全国一おいしい高待遇と巨大な「天下り」利権が用意されていた。無責任な「戦犯」たちの優雅な逃げ切りを許していいのか。小池百合子都知事は伏魔殿にメスを入れられるのか。


 次々と都政の「闇」が明らかになる築地市場移転問題。9月29日には豊洲市場の地下水から環境基準値を上回る量の有害物質のベンゼンとヒ素が初めて検出され、移転のハードルはますます上がり、そのツケが築地の仲卸業者らを直撃している。その渦中、ある『事件』があった。仲卸業者がこう語る。
 「移転推進派として知られる仲卸業者の幹部社員が、9月末に突然、不審死したんです。原因ははっきりしないが、こんなタイミングだから、移転話と何か関係があるのではないかという噂が飛び交っています」
 小池百合子知事は9月30日の定例会見で、豊洲の「地下空間」問題についての都庁職員による自己検証の結果を報告した。
 ところが、肝心の責任の所在については、いつもの歯切れの良い小池節は影をひそめた。「いつ、誰がという点についてはピンポイントで指し示すのは難しい」「それぞれの段階で、何か流れの中で、空気の中で進んでいったということ」と、実に曖昧だったのだ。前出の仲卸業者はこう憤る。


豊洲戦犯の一人、東ガスに天下り

 「調査結果は信用できません。都庁幹部職員はこれまでの仲卸業者との交渉の場では、地下空間についてかなり詳細に知っているような口ぶりでした。本当は内部で責任者はわかっているのに、隠しているのではないかと疑ってしまいます」
 本当の『戦犯』は誰なのか。真っ先に疑われるのは、やはり移転を決めた石原都政時代の幹部たちだ。本誌が主要人物のその後の足跡を追っていくと、ある共通点に気づいた。疑惑の当事者らはみな、おいしい「天下り」の恩恵に浴していた・・・

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