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朝日新聞出版

生前退位を認めてはいけない 亀井静香が警告

初出:2016年11月4日号
WEB新書発売:2016年11月10日
週刊朝日

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 天皇の生前退位をどう考えるべきか。今の憲法は象徴天皇制を定め、天皇主権だった時代と決別したことになっているが、実は日本の歴史の中では、権威の象徴である天皇が世俗的な権力(幕府など)と分離していた時代が長い。古代を除けば、天皇主権の方が珍しいとも言えるのだ。生前退位を認めると―。かつて「南北朝時代」というのがあったが、権力が天皇を利用しやすくならないか。亀井静香衆院議員の懸念などを紹介する。また、皇后美智子さまが天皇陛下を支えてきた場面を紹介する。その「アシスト力」を学ぼう。

◇亀井静香が面会/官邸で安倍首相と
◇「18年大嘗祭」に宮内庁も困惑…
◇独立王国宮内庁 安倍官邸がメス
◇「生前退位」は天皇制の終わりの始まり
◇美智子さまの「アシスト力」に学ぶ


亀井静香が面会/官邸で安倍首相と

 官邸で安倍晋三首相と一対一で面会した亀井静香衆院議員は2016年9月16日、ある「助言」をしたという。
 「私は『サボタージュをしろ』と、晋三に言ったんだ。ただ、陛下が生前退位についてお気持ちをおっしゃった以上は、放っておくわけにはいかない。有識者会議をつくって検討はする。そういうレールで行くが、結論は出してはダメだと。国会に出されたって審議未了、審議未了だよ。でないと国が滅びるよ。晋三は宮内庁のことを気にしていたけど、『宮内庁もあんたの部下じゃないか』と諭したんだ。宮内庁長官と次長にも別の日に会って、『早く、早く(結論を出せ)なんて、官邸にプレッシャーをかけるなよ』と釘を刺してきたよ」(亀井氏)
 清和会時代に派閥の長である安倍晋太郎氏に仕えたことから、息子の安倍首相のことを「弟のようにかわいがっている」という亀井氏。警察官僚出身の亀井氏の持論では、天皇の仕事は「国事行為」と「宮中祭祀」の二つだけで、各地への巡幸や被災地の慰問などの公務は現代になって加えられたものにすぎないという。亀井氏は、こうした公務の軽減こそがあるべき道だと、安倍首相に懇々と説いたという・・・

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