経済・雇用
朝日新聞出版

各地で百貨店が消えている 銀座に松坂屋は戻らない

初出:週刊朝日2016年11月11日
WEB新書発売:2016年11月17日
週刊朝日

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 「銀座では百貨店をやらないと決断した」。東京・銀座の一等地にあった「松坂屋銀座店」の跡地は複合的な商業施設になるが、そこに松坂屋は入らない。経営母体の社長が言い切った。首都圏の別の百貨店に行くと、客の多くは高齢者。店員が20人・客が1人というフロアもあった。かつて流通・小売業界の王者とも言われた百貨店だが、各地で閉店が相次いでいる。店は試着に使って商品はネットで安く買う―という購買スタイルもある。時代の変化と言えばそれまでだが、百貨店側の独特の商習慣にも一因があるようだ。

◇看板下ろした「銀座松坂屋」/次は新宿「小田急」「京王」…?
◇複合店とネットが台頭/弱体化進む「王族」の足腰
◇迫る老朽化・都市競争/生き残りかけ独自路線へ


看板下ろした「銀座松坂屋」/次は新宿「小田急」「京王」…?

 「百貨店のビジネスモデルがこれから先の50年、果たして未来があるかということを深く考えた」
 大手百貨店の大丸・松坂屋を傘下に持つJフロントリテイリングの山本良一社長は2016年10月26日、東京・銀座6丁目に来春開業する複合施設「GINZA SIX」に入る店舗などを発表。その席上、新業態へとかじを切った思いを話した。
 地上13階地下6階、延べ床面積は約14万8700平方メートルと銀座では群を抜く規模のショッピングモールができる。この地は1924(大正13)年に百貨店として初めて銀座に店を出した松坂屋があった場所。13年に閉店した銀座店の跡地とその周辺だ。



 計画では上層階の7〜12階がオフィス、下層の6階〜地下2階は商業施設で241のブランドが集まり、大阪新世界の串カツ「だるま」の店や蔦屋書店も入る。地下3階には「観世能楽堂」もある。気になるのは施設名だ。「松坂屋銀座店」の名がない・・・

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各地で百貨店が消えている 銀座に松坂屋は戻らない
216円(税込)

「銀座では百貨店をやらないと決断した」。東京・銀座の一等地にあった「松坂屋銀座店」の跡地は複合的な商業施設になるが、そこに松坂屋は入らない。経営母体の社長が言い切った。首都圏の別の百貨店に行くと、客の多くは高齢者。店員が20人・客が1人というフロアもあった。かつて流通・小売業界の王者とも言われた百貨店だが、各地で閉店が相次いでいる。店は試着に使って商品はネットで安く買う―という購買スタイルもある。時代の変化と言えばそれまでだが、百貨店側の独特の商習慣にも一因があるようだ。(2016年11月11日、5700字)

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