医療・健康
朝日新聞出版

朝の活動が脳を変える そして人生が変わる

2016年12月01日
(8100文字)
週刊朝日

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 忙しい現代人に残された時間はもはや「朝」だけ、と言われる。朝の時間を生かした活動(朝活)で人生を切り開いてきた人たちを取り上げる。「24時間営業の銭湯に行く」「朝食を外食にする」。難しく考える必要はない。東京の下町でゆるい「朝活」をしている「朝カフェの会」や、「半ば無意識のうちにアラームを止めてしまう」ことがないよう工夫をこらした最新の目覚まし時計も紹介する。鳴ると同時にあちこち動き回る、天井に向かって飛んで行く―。さまざまな時計があるようだ。

◇朝を生かす人たちの声
◇早起きして、何を始める?
◇アポ不要、ゆるーい朝活を体験
◇朝は一日で最もストレス耐性が高い
◇絶対に寝過ごさない目覚まし時計


朝を生かす人たちの声

「朝活で、人生が変わりました」と話すのは、東京都内在住の50代主婦、青木美智子さん。
 約6年前、通っていた速読教室の講師に紹介されて朝の読書会に参加して以来、魅力に目覚めた。
 さまざまな朝活イベントに顔を出すようになり、3年前には好きな本を紹介し合う朝の読書会を自ら始めた。青木さんは言う。
「専業主婦は、人脈が狭くなりがちです。人の紹介やSNSを通じ、10〜70代のさまざまなバックグラウンドの人が参加してくれます。普段接する機会のない人と話せ、自分では選ばない本の話を聞けるのも、刺激的です」
 本の紹介という「ネタ」があるので、話題を探す必要がない。気後れせずに話せるのもメリットだ。
 青木さんは朝活を通じ、「イベントスペースのある古本屋を開きたい」との夢を抱くようになった。2016年10月、理想の物件に出合って契約。今は夢の実現に向け、開業準備を進めている。
 夫の高夫さん(60)も一足早く、朝活で自分を変えていた。自動車メーカー勤務の会社員だが、朝の時間を生かし、翻訳家・ビジネス書作家として活躍する「違う顔」を持つ。
 30代のころ、仕事に役立てようと得意の英語を生かして読んだ海外のビジネス書に感銘を受けた。「多くの人に紹介したい」。そう思って、出版社に翻訳出版を提案。以来、翻訳や執筆を始め、朝7〜9時に作業している。遅めに出社できるフレックス勤務をフル活用し、机に向かう。
「会社に行けば、山積みの仕事の片づけで終わり、将来の自分に投資する余裕がない。朝はだれにも邪魔されず、じっくりアイデアを練るなど、集中できる。執筆だけでなく、本業の企画書づくりもしています」
 16年10月には15冊目の訳・著書『仕事に追われない仕事術』(マーク・フォースター著)を上梓した。朝時間を生かし、訳書を地で行く時間管理をしている。

幸せホルモンでおだやかな心に
 図解コンサルタント、池田千恵さんも「朝活で劇的に人生が変わった」。
 2度の大学受験失敗を機に早起きに目覚め、半年の早朝勉強で慶応大に入学。外資系企業などを経て、15年に朝型勤務のコンサルティング会社を設立した。その名も「朝6時」。
「いつもより早起きできたら、ちょっとうれしいですよね。これも立派な成功体験。小さな達成感を毎日積み重ねると自信になり、チャレンジ精神も芽生えます」
 池田さんの考える朝時間のメリットは、大きく二つある。一つは精神的、時間的な余裕。早く一日が始まり、段取りを考え、自分の時間を持てる。もう一つは、前向きになれることという。
「朝は幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌が盛んになり、おだやかで生産的な気持ちになれます。仕事で失敗すると、夜は落ち込みますが、朝にクヨクヨするのは意外と難しい。『会社を辞めてやる』とふて寝しても、朝になったら『上司の言うことも一理ある』と思えるものです」


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朝の活動が脳を変える そして人生が変わる
216円(税込)

忙しい現代人に残された時間はもはや「朝」だけ、と言われる。朝の時間を生かした活動(朝活)で人生を切り開いてきた人たちを取り上げる。「24時間営業の銭湯に行く」「朝食を外食にする」。難しく考える必要はない。東京の下町でゆるい「朝活」をしている「朝カフェの会」や、「半ば無意識のうちにアラームを止めてしまう」ことがないよう工夫をこらした最新の目覚まし時計も紹介する。鳴ると同時にあちこち動き回る、天井に向かって飛んで行く―。さまざまな時計があるようだ。(2016年11月18日号、8100字)

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