医療・健康
朝日新聞出版

医者のいじめに負けるな 効果のあやしい薬に注意 賢い患者になろう

初出:週刊朝日2016年12月2日号、2016年12月9日号
WEB新書発売:2016年12月15日
週刊朝日

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「ドクターハラスメント(ドクハラ)」という言葉がある。医師が患者に暴言を浴びせたり、心ない態度で傷つけることだ。医師と患者との間には、持てる情報に大きな差があることが、こうしたハラスメントやコミュニケーションギャップが起きる背景にある。「薬」も同様で、一般的に使われている薬でも、患者が知らないだけで、科学的根拠(エビデンス)の乏しいものも実は少なくない。しかし、最近では、民間研究者らの取り組みによって、それが一般人にも比較的容易に調べられるようになってきた。激しい変化のただなかにある「医」「薬」の最新事情を踏まえて、「賢い患者」になるにはどうしたらよいのか。その処方箋を伝授する。

◇医者の「いじめ」に負けない 対処・予防法10カ条
◇最新調査でわかった科学的根拠の「ない」薬
◇ドクハラ医師に指導難しい現状
◇一人で我慢せず医師を代えよう
◇最新調査でわかった科学的根拠の「ない」薬
◇各疾患の薬の「EBM度」は?


◇医者の「いじめ」に負けない 対処・予防法10カ条

 難治性の体の痛みでクリニックに通っていた40代の女性は4回目の診療時、自分の耳を疑う言葉を医師から浴びせられた。治療について質問すると、強い口調で、
 「あなたが今の医学ではわからない状態になってることを知りなさい! そこでどうするんだ! 俺に何をお願いするんだ!」
 と怒鳴られたのだ。
 診療室のベッドに横たわったまま体を硬直させる女性に、医師はさらにたたみかけた。
 「治療によってどう体調が変化したのか知りたいんですよ! 治療との因果関係を知りたいんですよ!あなたはどれだけ非協力的か」
 このような医師の一方的な物言いは20分ほど続いた。ただならぬ空気を感じた夫は待合から診療室へ。付き添われてクリニックを出た女性は涙が止まらなかった。

 医療界において、インフォームド・コンセント(説明と同意)が当たり前になった昨今。さすがにこの女性のような度を越したケースはまれだが、医師の“言葉”に傷つき悩む患者もいる。
 実際、どれくらいの患者がこのような目に遭っているのだろうか。・・・

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医者のいじめに負けるな 効果のあやしい薬に注意 賢い患者になろう
216円(税込)

「ドクターハラスメント(ドクハラ)」という言葉がある。医師が患者に暴言を浴びせたり、心ない態度で傷つけることだ。医師と患者との間には、持てる情報に大きな差があることが、こうしたハラスメントやコミュニケーションギャップが起きる背景にある。「薬」も同様で、一般的に使われている薬でも、患者が知らないだけで、科学的根拠(エビデンス)の乏しいものも実は少なくない。しかし、最近では、民間研究者らの取り組みによって、それが一般人にも比較的容易に調べられるようになってきた。激しい変化のただなかにある「医」「薬」の最新事情を踏まえて、「賢い患者」になるにはどうしたらよいのか。その処方箋を伝授する。(2016年12月2日号、2016年12月9日号、8300字)

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