医療・健康
朝日新聞出版

食用油をめぐる常識のウソ 動物性脂肪はそんなに悪くない

初出:週刊朝日2016年12月23日号
WEB新書発売:2017年1月5日
週刊朝日

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フィンランドで行われた大規模な実験で、実は驚くべき結果が出ていた。動物性脂肪の摂取量を減らして植物油を増やしたグループと、何もしなかったグループを比べ、心臓病の死亡率がどのぐらい下がるか調べるのが目的だったが、結果は衝撃的だった…。「動物性脂肪は要注意らしい」「オリーブオイルは体にいいらしい」。断片的に知られている食用油の「常識」だが、最新の正しい知識を身につけよう。トランス脂肪酸(マーガリンなど)、パーム油の真実も知っておいた方がいい。

◇第1章 アブラを替えてお肌ツヤツヤ
◇第2章 脳梗塞リスク減らすバターやラード
◇第3章 オリーブオイルは「質」重視で
◇第4章 「トランス」より怖いあのアブラ


第1章 アブラを替えてお肌ツヤツヤ

 12月上旬。待ち合わせた喫茶店に現れた料理研究家の林葉子さん(62)に、記者の目はくぎ付けになった。乾燥する季節にもかかわらず、肌は潤ってツヤツヤ。シミや小ジワもほとんどない。60代とは到底思えない「美肌」の持ち主だった。
 記者が思わず「肌がきれいですね」と話しかけると、「アブラを厳選するようになってから、肌の調子が変わったんです」と笑う。
 「化粧水や乳液などは使っていません。職業柄、水仕事が多いのですが、手荒れをしなくなりました。昔はハンドクリームが手放せなかったんですけれどね」
 娘のアトピーをきっかけに、食と健康との関係に興味を持つようになった林さん。10年前に再発した娘のアトピー治療のため、しばらくアブラを断つ「断油」をしたが、その後、厳選したアブラだけを使う「選油」生活に切り替えた。アブラも正しく選べば、体によい効果をもたらすことを知ったからだ。
 すると、娘の再発アトピーはみるみる改善。30年来続いた夫の花粉症も消失した。体調の変化は林さんにも表れた。ハードスケジュールが続いても体調を崩さなくなり、風邪もひかなくなった。肌が潤うようになったことは思わぬ福音だ。
 「もう、違うアブラは使えません」(林さん)


 現在、彼女が日々の料理で用いているアブラは3種類のみ。アマニ(亜麻仁)油と純正ラード、バターだ(写真)。炒めものはもちろん、自家製マヨネーズやドレッシングのオイルとしても利用。年に数回だがラードで揚げものもしている。バターやアマニ油は少し値段が張るが、夫婦2人なら、それほど量を必要としない・・・

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食用油をめぐる常識のウソ 動物性脂肪はそんなに悪くない
216円(税込)

フィンランドで行われた大規模な実験で、実は驚くべき結果が出ていた。動物性脂肪の摂取量を減らして植物油を増やしたグループと、何もしなかったグループを比べ、心臓病の死亡率がどのぐらい下がるか調べるのが目的だったが、結果は衝撃的だった…。「動物性脂肪は要注意らしい」「オリーブオイルは体にいいらしい」。断片的に知られている食用油の「常識」だが、最新の正しい知識を身につけよう。トランス脂肪酸(マーガリンなど)、パーム油の真実も知っておいた方がいい。(2016年12月23日号、5500字)

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