教育・子育て
朝日新聞出版

今や東大は中国人だらけ 爆買いの次は爆留学?

初出:週刊朝日2016年12月16日号
WEB新書発売:2017年1月5日
週刊朝日

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 中国人観光客の「爆買い」はもはや過去の話になりつつある。今の潮流は「爆留学」や「爆就職」。低成長・デフレ基調・人口減と元気のない日本だが、なぜかアメリカより日本をめざす中国人が増えているらしい。今や東京大学の留学生数の圧倒的1位、半数近くは中国からだ。「中国人エリートは日本をめざす」(中公新書ラクレ)などの著書があるジャーナリスト・中島恵が実情を探った。(本文・中島恵)

◇第1章 「爆留学」の到来、中国人留学生だらけになった東大
◇第2章 一流大学目指す農村出身の学生
◇第3章 競争と人種差別、アメリカを敬遠
◇第4章 日本企業に残る学生の「爆就職」


第1章 「爆留学」の到来、中国人留学生だらけになった東大

 人口減少、経済成長率0・5%、原発問題など難題が山積し、あまり元気がない日本。だが、米国より日本を目指す中国人が最近、増えているという。「爆買い」ではない。「爆留学」や「爆就職」という新たな潮流が押し寄せ、日本社会を闊歩しているのだ。

 「日本の早稲田大学は中国共産党の創始者が留学した大学なので、私の老家(田舎)でもすごく有名。もし私が早稲田の学生になれたら、一生友達や親戚に自慢できますよ!」
 頬を赤らめながら話す黒髪の女性、陳静(仮名)はまだ19歳。中国河南省にある高校を卒業後、中国の大学入学試験は受験せず、日本での進学を夢見て昨年来日した。
 彼女は日本語学校に籍を置きながら、後述する中国人専門の大学進学予備校にも通うダブルスクール族。2校合わせて学費は年間150万円に上り、それ以外に生活費もかかるが、故郷に住む両親はかわいい一人娘のため、喜んで留学資金を出してくれたという。
 拙著『中国人エリートは日本をめざす』(中公新書ラクレ)の取材のため訪れた予備校で、私はこんな話を聞いた。
 今、彼女のようにわざわざ来日して、日本の難関大学進学を目指す中国人がじわじわと増え続けている。
 独立行政法人・日本学生支援機構(JASSO)によると、2015年の中国人留学生数は約9万4千人と全外国人留学生中トップ。全体の約45%に上り、第2位のベトナム人(約3万9千人)を大きく引き離している。留学生の2人に1人が中国人という計算だ・・・

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今や東大は中国人だらけ 爆買いの次は爆留学?
216円(税込)

中国人観光客の「爆買い」はもはや過去の話になりつつある。今の潮流は「爆留学」や「爆就職」。低成長・デフレ基調・人口減と元気のない日本だが、なぜかアメリカより日本をめざす中国人が増えているらしい。今や東京大学の留学生数の圧倒的1位、半数近くは中国からだ。「中国人エリートは日本をめざす」(中公新書ラクレ)などの著書があるジャーナリスト・中島恵が実情を探った。(本文・中島恵)(2016年12月16日号、5600字)

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