教育・子育て
朝日新聞出版

今や東大は中国人だらけ 爆買いの次は爆留学?

2017年01月05日
(5600文字)
週刊朝日

このエントリーをはてなブックマークに追加

 中国人観光客の「爆買い」はもはや過去の話になりつつある。今の潮流は「爆留学」や「爆就職」。低成長・デフレ基調・人口減と元気のない日本だが、なぜかアメリカより日本をめざす中国人が増えているらしい。今や東京大学の留学生数の圧倒的1位、半数近くは中国からだ。「中国人エリートは日本をめざす」(中公新書ラクレ)などの著書があるジャーナリスト・中島恵が実情を探った。(本文・中島恵)

◇第1章 「爆留学」の到来、中国人留学生だらけになった東大
◇第2章 一流大学目指す農村出身の学生
◇第3章 競争と人種差別、アメリカを敬遠
◇第4章 日本企業に残る学生の「爆就職」


第1章 「爆留学」の到来、中国人留学生だらけになった東大

 人口減少、経済成長率0・5%、原発問題など難題が山積し、あまり元気がない日本。だが、米国より日本を目指す中国人が最近、増えているという。「爆買い」ではない。「爆留学」や「爆就職」という新たな潮流が押し寄せ、日本社会を闊歩しているのだ。

 「日本の早稲田大学は中国共産党の創始者が留学した大学なので、私の老家(田舎)でもすごく有名。もし私が早稲田の学生になれたら、一生友達や親戚に自慢できますよ!」
 頬を赤らめながら話す黒髪の女性、陳静(仮名)はまだ19歳。中国河南省にある高校を卒業後、中国の大学入学試験は受験せず、日本での進学を夢見て昨年来日した。
 彼女は日本語学校に籍を置きながら、後述する中国人専門の大学進学予備校にも通うダブルスクール族。2校合わせて学費は年間150万円に上り、それ以外に生活費もかかるが、故郷に住む両親はかわいい一人娘のため、喜んで留学資金を出してくれたという。
 拙著『中国人エリートは日本をめざす』(中公新書ラクレ)の取材のため訪れた予備校で、私はこんな話を聞いた。
 今、彼女のようにわざわざ来日して、日本の難関大学進学を目指す中国人がじわじわと増え続けている。
 独立行政法人・日本学生支援機構(JASSO)によると、2015年の中国人留学生数は約9万4千人と全外国人留学生中トップ。全体の約45%に上り、第2位のベトナム人(約3万9千人)を大きく引き離している。留学生の2人に1人が中国人という計算だ・・・

続きを読む

この記事の続きは、WEB新書でお読みいただけます。

今や東大は中国人だらけ 爆買いの次は爆留学?
216円(税込)

中国人観光客の「爆買い」はもはや過去の話になりつつある。今の潮流は「爆留学」や「爆就職」。低成長・デフレ基調・人口減と元気のない日本だが、なぜかアメリカより日本をめざす中国人が増えているらしい。今や東京大学の留学生数の圧倒的1位、半数近くは中国からだ。「中国人エリートは日本をめざす」(中公新書ラクレ)などの著書があるジャーナリスト・中島恵が実情を探った。(本文・中島恵)(2016年12月16日号、5600字)

    ビューアで読む

    スマートフォン、iPadでも読めますこの商品のアドレスをメールで送る

    Facebookでのコメント

    ご利用上の注意

    • WEB新書は、インターネットにつないだパソコン、iPhoneなどのスマートフォンやiPadなどインターネットブラウザを搭載した情報端末からの閲覧に対応しています。携帯電話からの閲覧には対応していません。
    • WEB新書は、著作権保護のためパソコンのローカル環境への保存はできない仕様となっています。あらかじめご了承ください。
    • WEB新書の購読には指定の料金が必要です。料金は商品のご購読時に1回発生します。ご購読後は何度でも繰り返しご覧いただけます。商品の閲覧権は1年間保証されます。ただし、著作権者や出版社などの事情により、販売停止や閲覧停止になる場合があります。
    • WEB新書の料金のお支払いはクレジットカードでの決済となります。朝日新聞社が提供する課金・認証サービス「朝日ID」への会員登録および、購読手続きが必要です。
    • WEB新書の購読に伴う取引は、「朝日ID」を運営する朝日新聞社とお客様との間のお取引になります。
    • 購読手続きが完了した商品は、商品の記事を全文閲覧することができます。購読期間中は「マイWEB新書」に保存され、何度でも閲覧することができます。マイWEB新書へのアクセスおよび、商品の閲覧には「朝日ID」へのログインが必要です。
    • WEB新書のサービスの内容や購入手続きに関して不明な点は、こちらの問い合わせ窓口よりお願いいたします。

    このページのトップに戻る