医療・健康
朝日新聞出版

がん対策、できている県・いない県 主要がん47都道府県ランキング

初出:週刊朝日2016年12月30日号
WEB新書発売:2017年1月12日
週刊朝日

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胃・肺・大腸・子宮・乳の主要がんについて、47都道府県の対策ランキング・ベスト10、ワースト10をまとめた。死亡率と検診(精検)受診率から算出したもので、たとえば受診率が高くて死亡率が低ければ対策が功を奏しているのだろう……といった推測による。検診は都道府県でなく市区町村単位で実施していたり、そもそもがんの発生率に地域差があったりと、ランキングの見方には要注意な点もあるが、上位に入っている宮城県には「がん検診の父」と言われる医師がいたりなど、それなりの合理性もある。

◇第1章 がん対策ができている県、できていない県
◇第2章 全国から視察が来る『八王子方式』
◇第3章 行き場ないがん難民/レベル低い緩和ケア


第1章 がん対策ができている県、できていない県

胃、肺、大腸、子宮、乳がん47都道府県ランキング
 胃がんの対策ができている都道府県ナンバーワンは鹿児島、肺がんは長野、大腸がんは宮城。一方で肺がん、乳がん、子宮頸がんで最も対策が遅れているのは北海道――。これは本誌が47都道府県のデータを分析し、独自に算出したがん対策ランキングだ。あなたの地元の結果は?

 専門家の指導の下、本誌がなぜ、47都道府県のがん対策ランキングを算出したのか。まず、この経緯から説明したい。
 きっかけは今秋、高市早苗総務相から塩崎恭久厚生労働相に出された「がん対策に関する行政評価・監視結果に基づく勧告」の結果報告書だ(写真)。


 日本では2007年に「がん対策基本法」が施行、それを受けて「がん対策推進基本計画(基本計画)」が作られている。
 このがん対策に対し、総務省が出した勧告の一つが、「がんの早期発見のための取り組みの推進」。つまるところ、「がん検診」をもっとしっかりやってよ、と厚労省に訴えたわけだ。
 勧告に先駆けて行われた総務省の調査では、17都道府県52市区のがん検診の取り組み状況をチェック。すると、がん検診の受診率向上で欠かせない、住民に受診を呼びかける「個別受診勧奨(コール)」や「再勧奨(リコール)」が徹底されていない地域や、正しいがん検診を実施するための精度管理ができていない地域などがあることがわかった。
 「例えば、北海道のある医療機関では、胃がん検診を受けた人のなかで再検査が必要な『要精密検査(精検)率』が30%台でした。通常は11%以下なので、再検査の不要な住民にまで精検を受けさせている可能性がありました・・・

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がん対策、できている県・いない県 主要がん47都道府県ランキング
216円(税込)

胃・肺・大腸・子宮・乳の主要がんについて、47都道府県の対策ランキング・ベスト10、ワースト10をまとめた。死亡率と検診(精検)受診率から算出したもので、たとえば受診率が高くて死亡率が低ければ対策が功を奏しているのだろう……といった推測による。検診は都道府県でなく市区町村単位で実施していたり、そもそもがんの発生率に地域差があったりと、ランキングの見方には要注意な点もあるが、上位に入っている宮城県には「がん検診の父」と言われる医師がいたりなど、それなりの合理性もある。(2016年12月30日号、6300字)

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