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朝日新聞出版

俺たちに老後はない 死ぬまで現役という悪夢

初出:週刊朝日2017年2月3日号
WEB新書発売:2017年2月9日
週刊朝日

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 何歳から「老人」か。江戸時代は40代、昭和の高度成長期は50代、最近では「65歳」が一つの目安だったが、これを「75歳」に引き上げる案が出ている。寿命が伸びるのはとりあえずいいことには違いないが、「生涯現役」は本当に幸せなのか。「老後」はますます遠のく。年を取ったら隠居して日々是好日……などというのはもはや夢物語なのだろうか。

◇第1章 「老後」が消える日/学会提言「高齢者は75歳から」の衝撃 死ぬまで現役は幸せか!?
◇第2章 生涯現役の理想と現実/緊急アンケートで賛否両論!


第1章 「老後」が消える日/学会提言「高齢者は75歳から」の衝撃 死ぬまで現役は幸せか!?

 歌手の沢田研二さん(68)が1月8日に行った正月コンサートの様子が中高年の注目を集めている。ファンを前にこんな発言をしたという。
 「准高齢者の沢田研二です」「老人と思っているのに、急に老人じゃないといわれた」
 発言は、その数日前に発表された日本老年学会と日本老年医学会の「高齢者は75歳以上」という提言を踏まえたものだろう。何でも国に勝手に決められてしまうという気持ちがあったようだ。それだけいま、中高年に関心が高い話題なのだ。
 ジュリーにネタにされた両学会の提言は、一般的に65歳以上とされている高齢者の定義について、75歳以上にすべきだという内容。65〜74歳には「准高齢者」という新たな区分をもうけた。


 発表は唐突感が否めなかったが、医学や社会学、心理学や教育学らの専門家が集まり、2013年から検討してきたという。近年の高齢者の健康に関するさまざまなデータを調べた結果、いまは10〜20年前に比べて5〜10歳は「若返り」の現象がみられ、特に65〜74歳は「心身の健康が保たれており活発な社会活動が可能な人が大多数を占めている」とする・・・

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俺たちに老後はない 死ぬまで現役という悪夢
216円(税込)

何歳から「老人」か。江戸時代は40代、昭和の高度成長期は50代、最近では「65歳」が一つの目安だったが、これを「75歳」に引き上げる案が出ている。寿命が伸びるのはとりあえずいいことには違いないが、「生涯現役」は本当に幸せなのか。「老後」はますます遠のく。年を取ったら隠居して日々是好日……などというのはもはや夢物語なのだろうか。(2017年2月3日号、7800字)

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