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朝日新聞出版

早稲田は文科省の出先機関か 怒り狂う大学関係者

2017年02月16日
(5000文字)
週刊朝日

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 文部科学省のOBが早稲田大学に天下り(再就職)していたことが発覚した。ありがちな話のようにも聞こえるが、「在野精神」を校風とする学校だけに、大学関係者に激しい怒りと衝撃が広がっている。少子化で大学間の競争は厳しく、一方で私学助成金は巨額。学生の人気が高い早稲田も、その例外ではなかったということか。他の省庁に比べ天下り先が少ないなど、文科省特有の事情も背景にあるようだ。

◇第1章 文科省に従った早稲田の堕落
◇第2章 文科省に従いウソの回答
◇第3章 私大淘汰も天下り減らず?


第1章 文科省に従った早稲田の堕落

 〈あらゆる制約から解放され、本質を見据えた自由な批判精神が学問の独立の礎である〉。建学の精神はかなぐり捨ててしまったのか――。早稲田大学が今、文部科学省の天下りあっせん問題で揺れている。違法な再就職を受け入れたばかりか、文科省の隠蔽工作にまで加担した。

 「知らなかったでは済まされない。どうやったら伝統ある大学の教授に突然なれるんですか。やっていいことと悪いことがある」
 今回の問題を受けて、早稲田大名誉教授の大槻義彦氏は怒りが収まらない。文科省OBが大学に再就職する場合、事務職に就くことが多い。しかし、天下りのあっせんを受けていた吉田大輔・元高等教育局長(61)が得たポストは「教授」。年収1400万円という厚遇で迎え入れられていた。しかも、一連の過程で文科省と吉田氏と大学が口裏合わせをするという事態まで起きていた。
 大学内部からも批判の声が出ている。
 「ここまで露骨な違法行為をしているとは思わなかった。まさか想定問答まで用意しているなんて……」(早大幹部)
 文科省の現役職員の一人は慌てふためいて言う。
 「大変だよ。やりすぎだよね。あそこまでやるかっていう声が内部にはある。内閣官房から全省庁を調査しろ、と指示が下りている。事情聴取されちゃうよ・・・

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早稲田は文科省の出先機関か 怒り狂う大学関係者
216円(税込)

文部科学省のOBが早稲田大学に天下り(再就職)していたことが発覚した。ありがちな話のようにも聞こえるが、「在野精神」を校風とする学校だけに、大学関係者に激しい怒りと衝撃が広がっている。少子化で大学間の競争は厳しく、一方で私学助成金は巨額。学生の人気が高い早稲田も、その例外ではなかったということか。他の省庁に比べ天下り先が少ないなど、文科省特有の事情も背景にあるようだ。(2017年2月10日、5000字)

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