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朝日新聞出版

肉と言ったら牛肉?豚肉? 食の地域差・最新データ

初出:週刊朝日2017年3月24日号
WEB新書発売:2017年3月30日
週刊朝日

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 日清食品の人気カップめん「どん兵衛」は、東日本と西日本でスープの味が違う。最近のコンビニなどでは「地域限定」の食品が珍しくない。「肉」と言ったら東日本では豚肉が最も一般的(山形など例外もある)だが、西日本では牛肉が普通。「酒」と言えば日本酒? いやいや、九州では焼酎だ。思っている以上に日本列島の「食」の地域差・県民性は大きいのだが、私たちは普段それに気がつかない。いろいろな実例を紹介する。

◇第1章 最新データでみる、食の県民性
◇第2章 牛肉は大津、豚肉は横浜
◇第3章 梨カレーの鳥取、ガラナの北海道
◇第4章 飲酒文化の高知、喫茶文化の愛知


第1章 最新データでみる、食の県民性

 最近、コンビニなどで地域限定の食品を数多く見かけませんか。全国チェーンの大手流通企業も、食が地域に根ざした文化であることに注目し、使う食材や味付けの違いに気を配っています。では、どんな地域差があるのでしょうか。ある調査をひもとくと、食の県民性が浮かび上がります。

 節分の日の2月3日、JR水戸駅前はお祝いムードに包まれた。昨年の家庭の納豆購入額で、水戸市が3年ぶりに日本一になったのだ。地元のゆるキャラが登場するイベントが開かれ、市民らに納豆が配られた。
 「日本一奪還」。こんな大見出しの「水戸納豆新聞」号外を、市観光課が発行。担当者は「1位で本当によかった。県民に食べられてこそ特産品。市と民間が消費を広げた結果」という。
 2016年の購入額は5563円。総務省「家計調査」(左ページ欄外参照)のデータをみると、47の都道府県庁所在市など地域別の金額がわかる(表)。


 水戸市に続き、盛岡、福島、前橋、青森の各市も上位。産地の水戸市だが、14〜15年の購入額トップは福島市に奪われていた。
 このため、地元関係者は昨年、「納豆まつり」や「納豆列車」運行などで消費をPR。こうした甲斐もあり、1位に返り咲いた。
 一方、3年連続で餃子の購入額日本一は、ライバル宇都宮市を破った浜松市。鈴木康友市長は「まさに名実ともに浜松が餃子の街であることを証明した」とのコメントを発表。うなぎと並び、「今や浜松を代表する食文化」と胸を張る・・・

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肉と言ったら牛肉?豚肉? 食の地域差・最新データ
216円(税込)

日清食品の人気カップめん「どん兵衛」は、東日本と西日本でスープの味が違う。最近のコンビニなどでは「地域限定」の食品が珍しくない。「肉」と言ったら東日本では豚肉が最も一般的(山形など例外もある)だが、西日本では牛肉が普通。「酒」と言えば日本酒? いやいや、九州では焼酎だ。思っている以上に日本列島の「食」の地域差・県民性は大きいのだが、私たちは普段それに気がつかない。いろいろな実例を紹介する。(2017年3月24日号、4300字)

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