教育・子育て
朝日新聞出版

これでもPTAやりますか? 多すぎる無駄・わけのわからない行事…

初出:週刊朝日2017年4月14日号
WEB新書発売:2017年4月27日
週刊朝日

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 学校に通う子どもの父母と教職員らでつくるPTA(Parent-Teacher Association)。本来は任意のボランティア団体なのに、実質的に義務化し、いろいろな問題をはらんでいる。どこが子どものためになっているのかさっぱりわからない出費・行事の日常化、ゆがんだ人間関係の温床…… 裁判になった例もあるが、多くの父母は「おつきあい」と割り切って我慢している。実質的に「専業主婦の母親」を想定していて時代に合わない、という指摘もある。父母アンケート、役員経験者座談会などでも本音を探った。

◇第1章 それでもPTAやりますか?
◇第2章 裁判で任意団体と広く知らしめた/前例踏襲で時間と労力が無駄な活動
◇第3章 役員になれば議員選挙の基盤に/匿名座談会


第1章 それでもPTAやりますか?

 新学期がやってくる。そしてPTA活動も始まる。子供たちが豊かな学校生活を送れるように、保護者と教師とが協力する姿勢は評価できる。だが、なぜかPTAへの不満は噴出するばかり。強制参加や非効率で無駄に過ぎていく時間の使い方など、解決の糸口すらないのか。

 「PTAはつぶしたほうがいいですよ。そのほうが子供のためになります。本部役員を長くやりましたが、子供にいい影響どころか悪影響しかありませんでした」
 語気鋭くそう話すのは、PTA発祥の地であるアメリカからの帰国子女で、2人の子供を持つ40代のOさんだ。
 PTA(Parent-Teacher Association)は、児童・生徒のために保護者と教職員で組織された任意団体で、戦後GHQの指令で全国の学校に設置された。
 しかし実態は、子供のためという目的から大きくかけ離れている、とOさんは続ける。
 「まず子供のために使われていないお金が多すぎます。保護者と先生、PTA連合会の方々との交流会とか、保護者のために開いた講演会の講師料とか。そんなことにお金を回すなら、もっと子供のために使ってよ、って」
 最も嫌悪感を覚えたのが、ゆがんだ人間関係だという。
 PTAには必ず個人攻撃をする人がいて、連絡網がメーリングリストの時代になってから、関係ない人までメールを送りつけられトラブルに巻き込まれることがよくあったと振り返る。
 「聞いてもいない人の悪口や噂話がよくメールでまわってきました。『○×さんの能力が低いせいで私たちがどんなに迷惑をこうむっていることか!』といった特定の個人を誹謗中傷する長文メールを、関係者だけでなくわざと間違ったフリして本人に送りつけたりする・・・

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これでもPTAやりますか? 多すぎる無駄・わけのわからない行事…
216円(税込)

学校に通う子どもの父母と教職員らでつくるPTA(Parent-Teacher Association)。本来は任意のボランティア団体なのに、実質的に義務化し、いろいろな問題をはらんでいる。どこが子どものためになっているのかさっぱりわからない出費・行事の日常化、ゆがんだ人間関係の温床…… 裁判になった例もあるが、多くの父母は「おつきあい」と割り切って我慢している。実質的に「専業主婦の母親」を想定していて時代に合わない、という指摘もある。父母アンケート、役員経験者座談会などでも本音を探った。(2017年4月14日号、8400字)

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