医療・健康
朝日新聞出版

土井善晴「一汁一菜」人気の理由 ハレとケを区別するレシピ

初出:週刊朝日2017年6月2日号
WEB新書発売:2017年6月8日
週刊朝日

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料理研究家の土井善晴さんが提唱する「一汁一菜」(ごはん+みそ汁+おかず1品)の食事スタイルが注目を集めている。和食の基本として「一汁三菜」という言葉をよく聞くが、土井さんによると、これは敗戦時に日本人の体格の貧弱さを栄養のせいにした考え方に由来する。だが、毎日3品のおかずを作り続けるのは結構大変。日常と非日常(ハレとケ)の混同でもあるという。「週刊朝日」の記者が「一汁一菜」の生活を始めてみた。

◇第1章 「一汁一菜」で幸せになる
◇第2章「視界がすっきり、穏やかに。実は『ぜいたく』なこと」


第1章 「一汁一菜」で幸せになる

 日々の食事は一汁一菜で十分、おかずなしのご飯とみそ汁だけでもよい――。飽食の時代にあって、料理研究家の土井善晴さんが提唱するごくごくシンプルな食事のスタイルが今、世の多くの支持を集めている。「丁寧なくらし」と対極にあるようにみえるが、健康でいるために受け継がれてきた伝統的な和食の型だという。



 『おふくろの味』を流行語にした料理研究家・土井勝さんを父に持ち、「きょうの料理」(NHK)や「おかずのクッキング」(テレビ朝日系)など人気料理番組の講師としても活躍する土井善晴さん。日本を代表する料理研究家である土井さんが今、強く提唱するのが「一汁一菜」の食事スタイルだ。昨年10月に『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社)を出版した。
 「逆説的ですが、一汁一菜を始めたら、もっと料理を作りたくなったという声が多数寄せられました。自分で『義務』と課している、食事作りの重圧から解き放たれたからでしょうね」
 和食の基本といえば、多くの人が思い浮かべるのが「一汁三菜」。1日30品目を目指し、主菜、副菜などおかずを充実させるのが理想と考え、日々の献立に頭を悩ませる人は少なくない。
 だが、毎日の食事で一汁三菜を作り続けるのは大変だ。共働き家庭も増えている。土井さんの提唱する「一汁一菜」は、おかずは凝ったものである必要はなく、簡単にできる漬物だけでもいいという。さらに、究極の形として、みそ汁を具だくさんにすればおかずの代わりになるので、ご飯とみそ汁だけで立派な「一汁一菜」になると説く。
 「この一汁一菜を日常の食事の基本と考えれば、家庭料理は何も難しいことはありません・・・

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土井善晴「一汁一菜」人気の理由 ハレとケを区別するレシピ
216円(税込)

料理研究家の土井善晴さんが提唱する「一汁一菜」(ごはん+みそ汁+おかず1品)の食事スタイルが注目を集めている。和食の基本として「一汁三菜」という言葉をよく聞くが、土井さんによると、これは敗戦時に日本人の体格の貧弱さを栄養のせいにした考え方に由来する。だが、毎日3品のおかずを作り続けるのは結構大変。日常と非日常(ハレとケ)の混同でもあるという。「週刊朝日」の記者が「一汁一菜」の生活を始めてみた。(2017年6月2日号、5200字)

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