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朝日新聞出版

会議バカ・数字バカ・規則バカ 日本を滅ぼす会社3バカの実態

初出:週刊朝日2017年7月14日号
WEB新書発売:2017年7月20日
週刊朝日

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 「契約できる可能性は何%なの?」。あるIT企業の女性社員は、上司から聞かれるたびにうんざりする。いろいろこじつけて報告書を作っているが「ホンネは自分でも『わからねーよ』」。「数字好き」の問題点は、データを集めることで満足してしまい、その先まで熱意がいかないことだ。「会議好き」「規則好き」と合わせて「3バカ」と言えそうで、朝日新書『カイシャの3バカ』(榎本博明著)という本が売れている。「バカ」はほかにもいる。「前例踏襲バカ」「残業バカ」「根性論バカ」「自慢話バカ」……。

◇第1章 あなたの隣にもいる!/会社の『3バカ』が日本を潰す!?
◇第2章 『バカ』はいろいろ、相手に合った対策を


第1章 あなたの隣にもいる!/会社の『3バカ』が日本を潰す!?

 忙しいときに話しかけてくる。上司にゴマすりばかり。「俺は聞いていない」と責任逃れ……仕事の負担を増やし、やる気をそぐいろんな『バカ』が職場にいる。中でも厄介なのが会議、数字、規則が大好きな『3バカ』。企業の活力をそぎ、経済全体に悪影響を及ぼす元凶だ。

 都内のとある食品会社。突然、小太りで50代の企画部長がバタバタとオフィスに戻ってきた。自分の椅子にかばんを置くや否や、号令をかけた。
 「会議やるぞ! 会議」
 どうやら取引先との会話で何か思いついたようだ。午後2時の最も忙しい時間帯なのに、仕事の状況はお構いなし。またかと思いながら、約10人がぞろぞろと集まる。企画部長は、
 「会員限定のメルマガを配信しようか。お客様を招いたイベントも開こう」
 ホワイトボードに商品のアピール案を書くが、目新しくもなく、具体的にまとまっているわけでもない。
 「我々の目の前で、自分の頭の中の思いつきを整理しているだけなんです」
 部下の一人はあきれた様子で話す。
 「一方的に話を展開するだけ。たまに『君はどう思う』と話を振るが、イエスマンにしか聞かないので、返事はいつも『いいと思います』。1時間で終わればいいほうで、長いときは数時間にも及ぶ。みんなで考えた方針という形だけを整えようとしている。仕事が滞り本当に迷惑です・・・

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会議バカ・数字バカ・規則バカ 日本を滅ぼす会社3バカの実態
216円(税込)

「契約できる可能性は何%なの?」。あるIT企業の女性社員は、上司から聞かれるたびにうんざりする。いろいろこじつけて報告書を作っているが「ホンネは自分でも『わからねーよ』」。「数字好き」の問題点は、データを集めることで満足してしまい、その先まで熱意がいかないことだ。「会議好き」「規則好き」と合わせて「3バカ」と言えそうで、朝日新書『カイシャの3バカ』(榎本博明著)という本が売れている。「バカ」はほかにもいる。「前例踏襲バカ」「残業バカ」「根性論バカ」「自慢話バカ」……。(2017年7月14日号、4600字)

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