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朝日新聞出版

熟年離婚、実例で見る対処法 妻はあれを覚えている

初出:週刊朝日2017年9月1日号
WEB新書発売:2017年9月7日
週刊朝日

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 「カーテンを替えようか」。長年連れ添った夫婦。夫の提案に妻は思わず腹を立ててしまう。20年前に自分の提案が無視されたことを思い出し、何を今さら、と思ってしまうのだ。自分の浮気を妻は許してくれた、などと思いこむのは夫の一人よがり。妻が完全に許しているわけがない。熟年離婚が珍しくない時代だが、離婚したい側のほとんどは妻、回避したい側のほとんどは夫らしい。夫側の「熟年離婚・危険度チェックシート」と合わせ、夫婦関係を修復する方法などを探った。

◇第1章 あなたは大丈夫?/事例に学ぶ、熟年離婚しない対処法
◇第2章 理想の夫婦の距離、夫が5メートル妻は50メートル
◇第3章 前向きな『別居』が夫婦の絆気づかせる


第1章 あなたは大丈夫?/事例に学ぶ、熟年離婚しない対処法

 長く連れ添った夫婦が熟年離婚することも珍しくない時代となった。様々な背景があるだろうが、できることなら離婚は回避したい。修復可能な夫婦にお勧めの対処法を探った。

 まずは熟年離婚したケースから紹介しよう。
 宮崎県出身の風間康子さん(仮名・62歳)は高校卒業後に上京して健康食品会社の事務職に就く。27歳のバレンタインデーの夜に、同じ年の広告会社の男性と出会い、その1年後に勢いで結婚。だが風間さんの結婚生活は、姑の一言で揺らぎ始めた。
 「結婚後すぐに夫が転職し、川崎市のマンションで新婚生活がスタートしました。東京都港区に住む夫の実家と距離を置いたのは、姑が私の宮崎なまりを馬鹿にしたからです。そのとき夫はまったくかばってくれませんでした」
 方言をからかわれたことで、生まれも育ちも存在も否定された気がした風間さんは、孤独感が募っていく。だが、その姑を引き取り、介護して看取り、その間に3人の娘を育てあげる。ところが夫は「仕事があるから」と介護も育児も協力してくれなかった。
 「一番つらかったのは、産後に友達の家で休養していたのに、夫が一度も訪ねてこなかったことです。家に帰っても、一言のねぎらいもありませんでした」
 産後に夫の優しさが足りないために、ゆるやかに破綻していくケースは、何も熟年世代に限ったことではない。育児中の妻を無視するような夫ならなおさらだ。
 「『仕事があるから』が口癖の夫は子供の悩みも聞きませんでした。家のローンを払うために夫婦を続けている感じでした」
 夫が女性と連絡を取り続けていたことを知った風間さんは、44歳の時に長女15歳、次女12歳、三女9歳を置いて家出してみたが・・・

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熟年離婚、実例で見る対処法 妻はあれを覚えている
216円(税込)

「カーテンを替えようか」。長年連れ添った夫婦。夫の提案に妻は思わず腹を立ててしまう。20年前に自分の提案が無視されたことを思い出し、何を今さら、と思ってしまうのだ。自分の浮気を妻は許してくれた、などと思いこむのは夫の一人よがり。妻が完全に許しているわけがない。熟年離婚が珍しくない時代だが、離婚したい側のほとんどは妻、回避したい側のほとんどは夫らしい。夫側の「熟年離婚・危険度チェックシート」と合わせ、夫婦関係を修復する方法などを探った。(2017年9月1日号、5300字)

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