医療・健康
朝日新聞出版

あの健康器具は健康に悪い 通販「個人の感想です」のワナ

初出:週刊朝日2017年9月8日号
WEB新書発売:2017年9月21日
週刊朝日

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健康づくりの器具が売れている。だが、要注意。「使ったらやけどをした」「骨折した」などの苦情が少なくないのだ。器具の多くは法的には「雑品」で、大っぴらに効果・効能をうたうことが許されない。そのためか、宣伝では「個人の感想です」と断りながら体験談を紹介し、実質的に効果・効能をイメージさせることがあるが、規制は強化される方向にある。これらの器具でけがをした場合、消費者は製造物責任法(PL法)などで争う方法もある。

◇第1章 巧妙な広告…通販の「個人の感想です」には要注意!!/家庭用健康器具の『危険度』
◇第2章 【ケース1】60代男性。EMS器具を数回使用。腹部をやけど
◇第3章 【ケース2】60代女性。バランスボールが破裂し、腰骨が折れる
◇第4章 【ケース3】80代女性。ステッパーの使用で膝痛
◇第5章 【ケース4】50代女性。イス型の腹筋マシンを使用。背骨が折れる
◇第7章 広告で効果・効能はうたえず。「筋肉がつく」もアウト


第1章 巧妙な広告…通販の「個人の感想です」には要注意!!/家庭用健康器具の『危険度』

 健康志向の高まりで、日常的に利用する人も多い家庭用フィットネス器具。一方で、骨折ややけどなど重傷を負った例も報告されている。使い方を誤ったり、体力や筋力に合わない器具を使ったりすると、ケガの原因になりかねない。自分の使い方や扱いに危険はないのか。改めて確かめてみよう。

 ビリビリ――。神奈川県在住の30代の女性は、電気刺激で筋肉の収縮運動を促す家庭用の腹筋器具の使用中、腹部がしびれるような感触に襲われた。見るとへその周囲が5センチ四方にわたって赤い。
 女性が使っていたのは、「EMS器具」と呼ばれる家庭用のフィットネス器具。テレビショッピングで『電気を流すことで腹筋ダイエットができる』と宣伝していたのを3万円で購入した。本体と皮膚に貼り付けるパッドで1セットとなっていたが、パッドは消耗品で、別途4千円かかる。
 商品には「パッドは月に1回の交換」とうたわれていたが、女性が使ってみると半月ほどでボロボロに。交換品が届くのを待てずに、少し傷んだパッドを使ってしまったという。病院を受診すると、やけどをしていたことがわかった。
 自宅にいながら手軽に体を鍛えたい、簡単にダイエットをしたい――。そんな『インドア系健康志向派』の購買意欲をくすぐるのが、家庭用フィットネス器具だ。だが、その一方で、こうしたフィットネス器具によるケガや事故の報告は後を絶たない。
 国民生活センターが最初にこの問題について注意喚起したのは、2012年。「ゴム製のエクササイズ器具で目を強打して、視力が低下」「乗馬型の運動器具で腰痛に」といった相談事例が紹介された。
 一昨年には、中部地方で腹筋補助器具によって40代の男性が窒息死するという事故も起きた。背もたれの部分などにネックレスが引っかかっていたことから、家族が「窒息は製品の欠陥が原因」として、輸入販売会社を提訴した・・・

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あの健康器具は健康に悪い 通販「個人の感想です」のワナ
216円(税込)

健康づくりの器具が売れている。だが、要注意。「使ったらやけどをした」「骨折した」などの苦情が少なくないのだ。器具の多くは法的には「雑品」で、大っぴらに効果・効能をうたうことが許されない。そのためか、宣伝では「個人の感想です」と断りながら体験談を紹介し、実質的に効果・効能をイメージさせることがあるが、規制は強化される方向にある。これらの器具でけがをした場合、消費者は製造物責任法(PL法)などで争う方法もある。(2017年9月8日号、6000字)

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